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2011 日本ランキングサーキット大会
5月7日(土)~5月11日(水) 埼玉県さいたま市記念総合体育館


【4日目観戦記】

 ランキングサーキット大会5月10日

 各種目の準決勝が行われ、明日の決勝進出者(ペア)が決まりました。

 *[]内数字はこの大会でのランキング順位
 男子シングルス:
 第1試合:
 園田啓悟選手(トナミ運輸)[1] 2(21-13、11-21、21-13)1 竹村純選手(JR北海道)[4]
 *順当に第1ゲームを奪った園田選手でしたが、第2ゲーム、竹村選手が持ち前の粘りを発揮し、ゲームタイに。ファイナルゲームへと突入します。
 が、園田選手、再びスピードアップを図り、竹村選手を突き放しにかかります。
 結果、13本で試合終了。最後は最近の園田選手の充実ぶりを改めて感じさせるものとなりました。
 園田選手の話:
「この大会を前に、大阪国際チャレンジ同様、2冠を取りたいと考えていました。体力的にはキツイけれど、気持ちで乗り切っています。この試合ではナショナルAメンバーとしてのプライドを出せたと思っています」

 第2試合:
 武下利一選手(敬和学園大学)[2] 2(11-21、21-17、21-18)1古財和輝選手(トナミ運輸)[3]
 *試合は古財選手の一方的なリードで始まりました。ディフェンディング王者の武下選手、ミスショットを連発し、自ら苦しい展開を強いられました。第2ゲームに入り、徐々にリズムを取り戻すと、ファイナルゲームで粘る古財選手を振り切りました。
 武下選手の話:
「1回戦から立ち上がりの苦しい試合が続いています。ストレート勝ちしていても、序盤がどうにも乗れない。原因は去年勝ったことで、今年も勝ちたいという気持ちが強過ぎてミスが多くなっているのだと思います。今日はそういう覚悟があったので、耐えることができました。明日は同世代の戦い。負けたくないですね」

 女子シングルス:
 第1試合:
 三谷美菜津選手(NTT東日本)[1] 2(21-16、21-9)1 田村千秋選手(ヨネックス)[14]
 *昨日、野尻野匡世選手(日本ユニシス)[11]を破り、勢いに乗る田村選手を、三谷選手は堂々と受け止めると、しっかりストレート勝ちを収めました。昨年の全日本総合での3位入賞以来、三谷選手の充実ぶりは素晴らしい。大阪国際チャレンジ以来、日本人選手との試合では負けなしです。
 三谷選手の話:
「第1ゲームではガーッと行き過ぎて、プレイが小さくなって競り合うこととなってしまいました。なので、第2ゲームは大きくプレイすることを心がけました。決勝の相手、楠瀬選手とは先日の大阪国際チャレンジでも対戦しています。あの時と同じには行かないと思うので、自分のプレイをしっかりやりたいと思います」

 第2試合:
 楠瀬由佳選手(北都銀行)[8] 2(13-21、21-8、21-17)1 樽野恵選手(NTT東日本)[5]
 *第1ゲームを見ていると、樽野選手の強さが際立っており、このまま勝負は決してしまうのではないかとさえ思われました。第2ゲームに入っても、序盤は樽野選手のペースで優位に進めていました。が、徐々に楠瀬選手の挽回が始まりました。明らかにショットの精度が上がり、得意のジャンピングショットを効果的に使い、樽野選手を追い詰める場面が多発します。失点はわずか8本で楠瀬選手、タイに持ち込みました。ファイナルゲームは終始、楠瀬選手のペース。樽野選手もショートサービスに切り替えたり、必死に食い下がりますが、楠瀬選手の勢いはますます増すばかり。最後は浮き球を豪快にスマッシュで叩きつけ、勝負を決めました。
 楠瀬選手の話:
「序盤は樽野選手のフェイントなどに対応できず、翻弄されていました。ミスが多かった原因です。でも、第2ゲームに入ってからは拾えるようになってきました。自信をなくしていたジャンピングショットも効果的に使えて良かったと思います。決勝の相手の三谷選手とは大阪国際チャレンジで対戦して負けているので、最初から自分のプレイができるように頑張りたいです」

 男子ダブルス:
 第1試合:
 園田啓悟&嘉村健士(早稲田大)[1]ペア 2(21-18、21-16)0 和田周&渡邊達哉ペア(日本体育大)[4]
 *第1ゲームの序盤、園田&嘉村ペアはなかなかリズムに乗れません。和田&渡邊ペアの攻勢と自らのミスで苦しい展開となります。しかしインタバルを過ぎた辺りからようやく歯車がかみ合い始めました。そうなると強い。一気に劣勢をはねのけ、逆転すると、最後の詰めも怠りなく第1ゲームを奪いました。第2ゲームは楽な展開ではありませんでしたが、嘉村選手の球に触るタイミングの速さやバックからの園田選手の攻撃的なショットで、相手ペアの反撃を封じ、勝負を決めました。
 嘉村選手の話:
「去年は準優勝でしたので、今年は優勝して当たり前くらいの強い気持ちを持って大会にのぞみました。練習量は十分ではないのですが、高校時代からのペアですから、試合をする度に修正できています。啓悟も疲れはあると思うので、僕がカバーできるよう頑張ります」
 園田選手の話:
「当然、単複での優勝を狙います」

 第2試合:
 佐伯祐行&垰畑亮太ペア(日本ユニシス)[6] 2(21-14、21-15)0 早坂幸平&高島雅彦ペア(JR北海道)[10]
 *今年1月にペアを組み始めたという佐伯&○畑ペア。大柄な2人がネットの向こうに立ちはだかり、早坂&高島ペアを圧倒しました。
 佐伯&垰畑ペアの話:
「勝因はサービスで先手を取れたことだと思います。明日はタイトルを意識しつつ、挑戦者として向かっていきたい」(佐伯選手)「何より勝ちにこだわって戦いたい(垰畑選手)」

 女子ダブルス:
 第1試合:
 三木祐里子&米元小春ペア(パナソニック)[1] 2(21-9、21-19)0 宮内唯&鈴木温子ペア(日本体育大)[21]
 *1回戦からランキング上位ペアを次々と破り、ベスト4に食い込んできた宮内&鈴木ペアの勢いがここでストップしました。何より第1ゲームをわずか9本で落としたことが痛かった。第2ゲーム、持ち前の粘りを発揮しますが、試合をひっくり返すまでには至りませんでした。三木&米元ペアは第1シード。決勝進出でその役割を果たしたわけですが、第2ゲームになって、後半、19本まで迫られたことは反省点の一つでしょう。
 三木&米元ペアの話:
「大阪国際チャレンジの決勝で負けた後、修正点を出して、それを克服する練習をしてきました。全ての課題がクリアできたわけではありませんが、少しずつ良くなって来ている部分はあると思っています。ここまで来たらしっかり勝って優勝をしたいと思います」

 第2試合:
 久後あすみ&横山めぐみペア(ルネサスSKY)[1] 2(9-21、21-9、21-13)1 福万尚子&與猶くるみペア(パナソニック)[7]
 *共にこの春、本格的にスタートしたペアです。第1、2ゲームでの明暗が最後、勝負を決めたように思います。第1ゲームは若い福万&與猶ペアのもの。攻撃的なショットが次々に決まり、9本に抑え込みます。しかし第2ゲームは全く逆の展開。久後&横山ペアが思い切りの良いショットを打ち込み、それを福万&與猶ペアが拾い切れないという場面が多く見られました。175cmの久後選手、その隣りで一見小柄に見える、でも162cmの横山選手らの持ち味は、何よりその高さを活かした攻撃力でした。ファイナルゲームもその攻撃力を活かし切れたのが久後&横山ペア。一方の福万&與猶ペアは反撃への足がかりをつかみかけた時、手痛いミスを犯し、流れを失いました。
 久後&横山ペアの話:
「第1ゲームはミスが多くプレイが小さくなっていたので、第2ゲームからは思い切りのいいショットを打っていこうと話し合いました。それができたことが逆転勝ちの理由かなと思います。ここまで来たからには、もうひとつ勝ちたい。そのためには今日のような思いっ切りのいいショットを打って、自分たちのプレスタイルを出し切ること。チャレンジする気持ちを持つこと。個人戦ですが、チームの仲間と共に団体戦の気持ちを持って試合をしたいです」

 混合ダブルス:
 明日の決勝戦のカード:
 小松崎佑也&新玉美郷ペア(NTT東日本) - 垰畑亮太&浅原さゆりペア(日本ユニシス)

 最終日の明日は各種目の決勝戦が行われます。試合開始は午前10時。混合ダブルス、男子シングルス、女子シングルス、女子ダブルス、男子ダブルスの順番です。
 それぞれの選手の健闘を期待しましょう。


            (取材・文/ライター・佐藤純郎)

【5日目観戦記】

 ランキングサーキット大会5月11日 最終日

 各種目の決勝戦が行われました。

 混合ダブルス:
 垰畑亮太&浅原さゆりペア(日本ユニシス)
  2(21-19、19-21、21-14)1
小松崎佑也&新玉美郷ペア(NTT東日本)   49分

 大柄で高い打点からのショットが打てる男子と、小柄ながらもしっかり技術を持った女子という共通の特徴を持ったペア同士の戦いとなりました。両ペアのフォーメーションもしっかりしていましたし、男子の運動量の豊富さ、カバーリングの広さ。女子のネット前での動きなどなど、混合らしい見応えのある試合となりました。
しかし第1ゲームは16-19と劣勢だった垰畑&浅原ペアが6連続ポイントで奪いました。
第2ゲームは落としますが、垰畑&浅原ペアがある部分で決定的に上回っていたように見えました。それは何か?
レシーブです。
というより、“ほとんどレシーブの記憶がない”と試合後に浅原選手が語ってくれたのですが、その言葉どおり、上から打って攻めていたのは垰畑&浅原ペアで、小松崎&新玉ペアがレシーブする場面が圧倒的に目立ちました。そしてラリーの局面を決定的に変えるレシーブを、小松崎&新玉ペアはなかなかできなかった。
それがファイナルゲーム、14本と抑え込まれた理由のひとつかと思われます。

 優勝した垰畑&浅原ペアの話:
浅原選手:「競り所での集中力でこちらが上回っていたように思います。ドライブ戦で優位に立てましたし、相手コートの空いたスペースもよく見えました」
垰畑選手:「キツイ試合になったので、あまり内容のことは覚えていなくて……。前で浅原選手がしっかり張ってくれているので、僕は後ろで、上から打っていただけ。勝ててホッとしています」

 男子シングルス:
 武下利一選手(敬和学園大)
       2(21-19、21-14)0
          園田啓悟選手(トナミ運輸)   35分

 昨日までの立ち上がりの悪さを払しょくし、序盤からポイントを重ねた武下選手。競り合いながらも要所を抑え、19本で奪います。
 しかし第2ゲーム、園田選手がスピードアップし、11-4でインタバルに入りました。この時点で武下選手は、
「これだけ開くと逆転は難しいかもしれない。ファイナルを覚悟した方がいい。でも、簡単に取られたら、ファイナルで流れを取り返すのが難しくなる」
 と、考え、一本でも多く得点することを意識したそうです。
 同時に、園田選手に単発なミスが出始め、ジリジリ点差が縮まっていきます。武下選手、10-12と迫り、遂に15-14と逆転します。
 この勢いのまま、武下選手、一気に勝負を決め、見事、連覇を達成しました。

 優勝した武下選手の話:
「連覇を意識して目標にしていたので、優勝できて良かったです。去年はこの大会で優勝した後、下降線をたどってしまったので、今年はここから上げていけるよう、学生最後の年なので、悔いの残らない一年を送りたいと思います」

 女子シングルス:
 三谷美菜津選手(NTT東日本)
     2(21-18、17-21、21-17)1
          楠瀬由佳選手(北都銀行)  1時間

 今大会、女子シングルスではただ一人のナショナルAメンバーである三谷選手。しかも相手の楠瀬選手には、4月の大阪国際チャレンジで対戦し、完勝しています。油断はしていなかったでしょうが、その時のイメージは残っていたのではないでしょうか?
 普段、スロースターターの印象が強い楠瀬選手ですが、今日は大1ゲーム序盤から飛ばしました。一進一退の攻防が続く中で、かろうじて先行していたのです。
 しかし終盤の詰め所でミスショットが多くなり、そこを三谷選手は見逃さず、18本で取ります。
 第2ゲーム、三谷選手、一気に勝負を決めるかと思われたのですが、楠瀬選手、臆することなく攻めます。時おり、持ち味のジャンピングショットも使い、三谷選手の、本来広いはずのコートカバーリングをしても拾い切れないショットを放ちます。
 お互いにミスも多かったのですが、このゲームでは詰めの場面で攻め切って楠瀬選手が奪いました。
 そしてファイナル。先行したのは三谷選手でした。チェンジエンズで11-7。“あの4点差がきつかったです”と楠瀬選手。
 必死に食い下がりますが、三谷選手、ようやく主導権を握り、ゲームをコントロールし始めました。
 最終スコアは21-17。結果的に4点差が重くのしかかったわけです。

 優勝した三谷選手の話:
「今日の私は良くない試合をしました。自分でしたいラリーや展開に持ち込む前に、自分からミスをしてしまうケースが多かったです。お互いにミスが多い試合でしたが、ほんの少し、私のミスの方が少なかったので勝てたと思います。ナショナルAが私だけという中で、私が優勝すると決めてのぞんだ大会で、そのとおり優勝できたことは成果だと考えています」

 女子ダブルス:
 三木佑里子&米元小春ペア(パナソニック)
   2(21-16、21-14)0
     久後あすみ&横山めぐみ(ルネサスSKY) 49分

 ナショナルバックアップメンバーで、今大会の第1シード、三木&米元ペアが、ペアとしての経験値で上回り、久後&横山ペアの挑戦を退けました。
 互いに、三木選手、久後選手と強打を武器とする選手を擁していますが、レシーブで球を上げることの少なかった三木&米元ペアの攻撃力が上回りました。
 約1年前、なかなか結果が残せず、苦悶の日々を送っていた三木&米元ペアですが、ジワリジワリ、力をつけてきました。

 優勝した三木&米元ペアの話:
三木選手:「第1シードとしての責任を果たせてホッとしています。試合の出だしでは緊張してしまって良くなかったのですが、そこでガマンをして修正して逆転で取れたことは大きかったと思います。第2ゲームの後半は自分たちのプレイができたので、優勝という結果を出せたと思います」
米元選手:「やっと終わりました。勝った瞬間は、まずパートナーへの感謝の思いが浮かびました。この大会には、勝つことにこだわって、覚悟を決めてのぞんで、結果、勝負ができました。これからもっと上を目指すためにも、精神面でさらにタフになって強くなりたいと考えています」

 男子ダブルス:
 園田啓悟(トナミ運輸)&嘉村健士(早稲田第)ペア
     2(19-21、21-17、21-10)1
    佐伯祐行&垰畑亮太ペア(日本ユニシス)  45分

 昨年は準優勝。第1シードの今年は、優勝を強く意識してのぞんだという園田&嘉村ペア。しかし第1ゲームは不安を残す内容でした。ただ19本と粘ったことが、第2ゲーム以降の挽回を予感させたのでした。第2ゲームに入ると、2人の歯車がかみ合ってきます。単複で決勝まで勝ち上がってきた園田選手には、明らかに疲労の色が窺えますが、それを気迫でカバーする、勝利への執念を感じました。ファイナルゲームでの2人は真骨頂を発揮します。頻繁にローテーションを繰り返し、正に阿吽の呼吸で球を拾い、攻撃に転じます。そのスピードに、ペア結成間もない佐伯&垰畑ペアは後手を踏む場面が多くなっていきます。
そして最後は10本に抑え、高校でのペア結成以来、初めてのタイトル奪取となりました。
 優勝した園田&嘉村ペアの話:
園田選手:「第1ゲームは相手のスピードに上手く反応できず、自分たちのプレイができなかった。でも第2ゲーム以降は対応できるようになったので、こういう結果を出せたと思います。疲れはありますが、この先も単複にこだわって試合をしていくつもりです」
嘉村選手:「第1ゲームは球を中途半端に上げてしまって、それを打たれて取られてしまいました。先行を許したことで、負けるわけにはいかないという気持ちが出てきました。園田も疲れているのは分かっていましたが、修正してくれて、その後は良いプレイができたと思います。ずっと2位ばっかりだったので、ナショナルメンバーは出ていませんが、でも優勝はうれしいです」

 今日をもって2011年のランキングサーキット大会は終了しました。昨年のように、日本のトップ選手がほぼ全員そろうという大会にはなりませんでしたが、将来を嘱望される選手らが、それぞれに結果を出したという点で、大きな成果が見られたと思います。
 気の早い話を言えば、2016年リオデジャネイロ五輪に挑む選手たちが顔をそろえた大会だったと言えるでしょう。

            (取材・文/ライター・佐藤純郎)