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OSAKA INTERNATIONAL CHALLENGE


OSAKA INTERNATIONAL CHALLENGE
4月4日(水)~8(日) 大阪府守口市


4月4日 観戦記

 いよいよ2012年の大阪国際チャレンジが開幕します。
 今年はその名に相応しく13の国と地域から選手らが参加し、国際色豊かな大会となりました。
 オリンピックイヤーである今年。それは同時に4年後のリオデジャネイロ大会を見据えて、春、この大阪からスタートとをするのだという、決意表明なのかもしれません。

 4月5日(木)からの本戦を前に、4日は混合複を覗く4種目の予選が行われました。

 本日、注目したのは女子シングルスです。
 先ずは山口茜選手(勝山南部中3年)です。
 既にナショナルチームのバックアップメンバーに名を連ねている山口選手は、昨年の全日本総合選手権において、中学2年生という史上最年少で予選を勝ち上がり、本戦1回戦では、あわやナショナルメンバーの一角を崩すかという大接戦を演じました。
 山口選手はこれまで、小学生の各年代での全日本のタイトルをことごとく獲得してきたのですが、そんな素晴らしい成績を残す原動力となった要因のひとつは、中学生ばなれした下半身の強靭さにあると思われます。
 身長は155cmですが、それを補って余りあるフットワークは、鍛え込まれた足腰のバネから生まれるのではないでしょうか。
 資料によれば、様々なショットを同じフォームから打ち分ける能力にも秀でているとのこと。
 軽快なフットワークとショットの多彩さで、予選を順当に勝ち上がりました。
 本戦進出を決めた予選2回戦では、年長者の亀谷望選手(ヨネックス)に臆することなく挑み、第1ゲームを9本で奪います。
 第2ゲームはさすがに競り合いとなりましたが、勝負どころでは決して主導権を渡さず、19本で試合を終わらせています。
 本戦1回戦の相手は第1シードのマヌプティ選手(インドネシア)。
 どんな戦いを見せてくれるのか、楽しみです。

 続いては大堀彩選手(富岡高1年)。
 大堀選手もバックアップメンバーで、ジュニア選手の中では注目株のひとりだそうですが、今日、初めて見ました。
 午前中に行われた予選1回戦の時、スラリとした体型(身長は164cm)とサウスポーであるという点で、一瞬にして目に留まりました。
 なので、予選2回戦、福島由紀選手(ルネサス)戦をじっくり見させてもらいました。
 第一印象では、同じサウスポーの髙橋沙也加選手(パナソニック)を初めて見た時を思い出しましたが、第1ゲームを見始めて間もなく、その印象はあっさり覆されました。
 髙橋選手は正に"超攻撃的"でした。
 攻守のバランスという点では大堀選手の方がまとまっています。ディフェンス能力が高く、特にボディ回りの球に対する反応が優れていると感じました。
 僅か9本で第1ゲームを奪った時には、一方的な内容に驚かされましたが、続く第2ゲームに入ると、大堀選手の未完成な部分が見られて興味深かったのです。
 13-7と順当に試合を進めていた大堀選手。
 自らのミスショットに苛立ちを露わにする場面が増え始め、13-11と追いすがられますが、15-11とし、もつれるとしても、このまま押し切るだろうと思っていました。
 ところがです。ここからなんと10連続失点を喫し、ゲームを落としてしまったのです。
 試合後、第2ゲームを失ったことに反省しきりの大堀選手でしたが、私は逆に、そうした"揺れ"を頼もしく感じました。
 いくら逸材とはいえ、1週間前まで中学生だった大堀選手です。
 現段階で"完成形"を見せられたら、かえって今後の楽しみがなくなるというもの。
 ファイナルゲーム。落ち着きを取り戻した大堀選手は、中盤以降の主導権をガッチリ握り、14-11から7連続ポイントで試合を終わらせました。
 試合後、イマブトハリ・コーチからの指示を仰いでいた大堀選手。
 最後、別れ際に交わした"やったね!"という感じのアイコンタクトに、2人の信頼関係の強さが垣間見えました。

 大堀彩選手(富岡高1年)の話:
「福島選手は格上の選手。でも同じバックアップメンバーなので、絶対に負けたくなかった。第2ゲームは反省点が多いです。やはり上を目指すためにも、ストレートで勝ち切れるようにならないとダメだと思います。明日もバックアップメンバーとの対戦ですが、負けたくないです。今日のことはちゃんと反省して、今日以上に試合に集中して戦いたい」

 大阪国際チャレンジの醍醐味は今年も健在。
 日本バドミントン界の"明日"を担う選手たちが一堂に会しています。
 明日から本戦が始まります。
 熱戦を期待しましょう。

                (取材/文 ライター・佐藤純郎)

4月5日 観戦記

 本日より本戦がスタートしました。

 女子シングルス1回戦
 いきなり、ビッグアップセットが起こりました。

 山口茜(勝山南部中3年)
       2(21-15、17-21、21-17)1 B・マヌプティ[1](インドネシア) *試合番号1番です。
 中学3年生になったばかりの山口選手は、今大会の第1シードで世界ランキング74位(4月5日現在)のマヌプティ選手をファイナルゲームの末に破りました。
 立ち上がりの第1ゲーム、悪天候の影響で前日の午後に大阪入りしたばかりのマヌプティ選手は、今ひとつ調子が上がらず、山口選手の攻勢を許し、15本で失います。
 しかし第2ゲームに入ると、本来の調子を取り戻したのか、主導権を握り、逆に山口選手は「流れが悪かった」(本人談)と言うように、マヌプティ選手が取り返しました。
 そしてファイナルゲームです。
 序盤からマヌプティ選手のペースで試合が進みます。チェンジエンズでのポイントは山口選手の8-11でしたが、ここからマヌプティ選手がややペースアップして、12-17となりました。
「今日はダメかなあって弱気になりました。でも、どうせ負けるのなら、守って負けるのはイヤだから、攻め切って終わろうって、気持ちを切り換えたんです」 と、同時にマヌプティ選手のプレイが少し消極的になったように見えました。 さらに観客席からも山口選手へ大きな声援が送られだすと、一気に流れは変わってしまったのです。
 山口選手、ここから9連続ポイントを奪い、勝負を決めてしまいました。 見ていても、この間の山口選手の集中力は素晴らしく、とても中学2年生とは思えない、"大人のプレイヤー"という印象でした。

 山口茜選手の話:
「相手は第1シード、強い選手が相手でしたから挑戦者として戦おうと思っていました。私自身は強い選手に向かって行く方が好きなので。それにどうせ負けるのなら、強い選手と試合をして負ける方がいいです(笑)。(ファイナルゲームの)最後の方はいっぱい応援の声が聞こえてきて、力をもらえて嬉しかった」

 明日の2回戦は日本の峰歩美選手(ルネサス)と対戦です。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみです。

 他にも外国人選手との対戦がありましたが、日本代表バックアップメンバーの全員が勝ち上がっています。
 明日のお薦めカードは、奥原希望選手(大宮東高3年)-橋本由衣選手(NTT東日本)、野尻野匡世選手(日本ユニシス)-大堀彩選手(富岡高1年)、髙橋沙也加選手(パナソニック)-Mi Jin Jung(韓国)です。

 男子シングルス1回戦
 桃田賢斗選手(富岡高3年) 2(21-16、21-16)0 Chao Huang(SIN)
 *桃田選手の試合を見る度に思うのは、"クレバーな選手だなあ"ということ。
ショットの緩急はもちろんなのですが、ラリー中やゲームの流れにおいても、随所に緩急をつけているように感じます。
 彼のプレイには"単調"という言葉は似合いません。
 この日の相手、チャオ・ファン選手は、ラグビーのフォワードのような巨躯の持ち主。スマッシュの破壊力は、さぞや凄いのだろうと想像させました。
 しかし、そんな相手に対し桃田選手は冷静に対処しました。
 ファン選手の強打を巧みなレシーブで繋ぎ、チャンスと見るや心憎いショットで空いたコートへ柔らくシャトルを落とします。
 そんな展開にファン選手は攻め急ぎ、持ち前の強打にミスショットが増えていきました。桃田選手は力任せに打つことはありません。しかしチャンスと見るや打ち込まれるショットは十分な切れ味がありました。
 相手の持ち味を完全に封じ込めて、桃田選手、完勝と言って良い試合でしょう。

 バックアップチームのコーチで、富岡高の大堀均監督に、桃田選手の"進化"について訊いてみました。
「この冬は桃田の課題であったスタミナとパワーの克服のため、率先して精力的にトレーニングを重ねていました。ひと回り、ふた回り体が大きくなって、筋力が増したことでスピードもアップしたと思います。彼は言わば"バドミントンマニア"なんです。四六時中、バドミントンのことばかり考えています。寝ながら見る夢もバドミントンのことのようですし(笑)。昨年の震災以降、私たちの環境は大きく変化しましたが、限られた時間の中にあって、如何に集中して練習に取り組むかを選手たちは自然に学びましたし、何よりバドミントンができる喜び、幸せを感じてくれているようです」

 明らかな進化を見せてくれた桃田選手。明日以降の試合にも期待大です。
 男子も日本人選手、外国人選手を相手に、しっかり結果を残しています。
 第1シードの山田和司選手(日本ユニシス)、ディフェンディング王者の園田啓悟選手(トナミ運輸)、武下利一選手(トナミ運輸)は虎視眈々と頂点を狙っています。

 明日以降、戦いは更にヒートアップします。

 すみません、ダブルスのレポートについては2回戦以降となります。


                (取材/文 ライター・佐藤純郎)

4月6日 観戦記

 大会3日目 2回戦&準々決勝

 各種目の2回戦と準々決勝が行われました。
 選手たちは一日2試合のスケジュール。複数種目を兼ねる選手たちにとっては、今日が最も厳しい日程となります。

 混合複:
 2回戦
 嘉村健士(トナミ運輸)&米元小春(パナソニック)ペア
       2(16-21、22-20、21-18)1 Yu Hao&Liu Mengyi(CHN)
 ディフェンディング王者ペアが苦しい試合を勝ち上がりました。 1ゲームダウンで迎えた第2ゲーム。中盤以降は主導権を握られ、追いかける展開に。 17-20とマッチポイントを握られてしまいます。
 しかしここから嘉村&米元ペアの真骨頂が発揮されました。 3連続ポイントでセッティングに持ち込むと、更に2連続ポイントし、タイに持ち込みます。
 ファイナルゲームは最終盤までもつれます。
 15-17から4連続ポイントでマッチポイントを握った嘉村&米元ペア。
詰めを誤まることなく、60分の試合に終止符を打ちました。

 準々決勝
 嘉村&米元ペア 2(13-21、24-22、26-24)1 Liu Yi&Ting Thng(SIN)
 共にダブルスをこなし、しばしの休養の後、再びコートに立った嘉村&米元ペア。この試合でも苦しい立ち上がりとなります。
 1ゲームダウンを喫し、第2ゲーム。またも17-20とマッチポイントを握られてしまいます。
 ところがここでも嘉村&米元ペアは驚異的な粘りを発揮します。セッティングに持ち込み、今度は24-22で奪います。
 ファイナルゲームもエキサイティングな内容となりました。18-20。絶体絶命のピンチです。しかし、嘉村&米元ペア、諦めません。ここでもセッティングに持ち込みました。
 シンガポールのペアは、この後、4度、勝利まであと1ポイントと迫りました。その都度、嘉村&米元ペアが跳ね返します。24オールとなった時、Yi&Thngペアがとうとう根負けしてしまいます。
 最終スコアは26-24。55分間の熱闘が終わりました。

 それにしても、このペアの粘りはどこから生まれてきたのでしょうか?
 この試合の後、もう1試合ずつを戦った嘉村選手、米元選手らに、コメントを残す余力は残っていませんでした。
 僅かに嘉村選手が、「今日はパートナーに助けられた1日でした」
と。しかしミックスでは常に男子選手がフル回転しなければ勝ち目はありません。
"ダブルスのスペシャリスト"。嘉村選手の才能の煌めきを見せつけられた1日でした。

 堂本克樹&藤原由衣ペア(鳥取パナソニック)
    2(29-27、18-21、22-20)1 Zhao Jiang Yeo&Dellis Yuliana(SIN)
 国内大会ではお馴染みの混合複ペア、堂本&藤原ペアが、第4シードのシンガポールのペアに競り勝ち、ベスト4入りです。
 練習時間は限られているそうですが、このペア、見る度に強くなっているように思います。より良いペアを作るには、やはり時間が必要だということなのでしょうか。

 女子単:
 2回戦
 山口茜選手(勝山南部中3年)
          1(21-13、13-21、18-21)2 峰歩美選手(ルネサス)
 予選、1回戦と会場を沸かした山口選手。第1ゲームを見たときには、"勢い、止まらず"とも思えたのですが、ここで敗れました。

 奥原希望選手(大宮東高3年)
           0(14-21、18-21)2 橋本由衣選手(NTT東日本)
 奥原選手は明らかに緊張していました。第1ゲームの立ち上がり、0-7と予想外の展開となったのです。
「練習では何度か試合をしたことがあります。でも負けた記憶はありません。
自分の力をきちんと出せれば大丈夫だと思います」
 前日、そんな話をしてくれたのが橋本選手。奥原選手とは対照的に、落ち着いた様子で試合を進めました。
「ドローが決まったときから、この試合に照準を合わせていました」
 第2ゲームは当然、奥原選手の反撃が想定されましたが、この試合での奥原選手はミスの連鎖が多く、加えて集中力にも課題が伺えました。
 昨年の全日本総合で史上最年少女王となった奥原選手は、この春、高校3年生になったばかりです。当然、完成された選手ではありません。もちろん大きな可能性を持った選手だと思いますが、同時に越えなければならない山は、まだ数多くありそうです。

 橋本選手 2(21-8、21-16)0 峰選手
 共に注目選手を破っての対戦となりましたが、橋本選手がベスト4入りを果たしました。
「奥原選手との試合に照準を当ててきましたが、勝っても次の試合で負けたら意味がないと思っていました。明日の相手、伊東可奈選手(ルネサス)は攻撃型のタイプ。受けに回らないようにこちらからも仕掛けていきたい」(橋本選手談)

 大堀彩選手(富岡高1年)
         2(21-19、21-14)0 野尻野匡世選手(日本ユニシス)
 中高生組の中で、唯一人勝ち上がったのが大堀選手でした。
 第1ゲームの中盤までは完全に野尻野選手のペースでした。
 しかしブレイク後、大堀選手の9-12の場面から、野尻野選手が明らかにペースダウンしてしまいます。
 そのチャンスを、大堀選手、逃しません。18-13と一気呵成に攻め込みました。野尻野選手、19オールまで挽回しますが、ここからの2ポイントを、大堀選手は余裕を持って奪いました。
 第2ゲームは14本。一方的な内容だったということです。

 準々決勝
 大堀選手 0(17-21、13-21)2 伊東可奈選手(ルネサス)
 終わってみれば伊東選手の圧勝でした。大堀選手、2回戦に勝った後、ダブルスの試合を行い、予選から数えて3日間で7試合目。さすがにキツかったかもしれません。
「試合途中で足が止まってしまいました。伊東選手は確かに強打とかフェイントとか、上手な選手でしたが、もうちょっと競れると試合中に感じていたので、動けなくなったことが悔しいです。でも、予選から勝ち上がって、自分にとって格上の選手たちと試合をして、結果も残せて、自信になりました。この後は夏のインターハイで良い成績を残せるように練習を積んでいきたいです」(大堀選手談)

 2回戦
 髙橋沙也加選手(パナソニック) 2(21-18、21-11)0 Mi Jin Jung(KOR)
 準々決勝
 髙橋選手 2(21-14、21-11)0 楠瀬由佳選手(北都銀行)
 あくまでも個人的な感想です、お許し下さい。
 この大会に限って言えば、髙橋選手のバドミントンは、他の選手より抜きん出ていると思います。
 昨日の1回戦でもそうでしたが、競るのは中盤まで。以降、球筋を読んでしまうのか、そこから先は反撃を許さない、磐石な強さを見せつけています。
 昨年の全日本社会人で優勝したものの、全日本総合では1回戦敗退と精彩を欠きました。
 しかし今年2月、オーストリア国際で優勝。このことが自信を取り戻すきっかけとなったようです。
「去年は社会人大会に優勝したことで、総合でも勝たなければいけないと、自分で勝手にプレッシャーをかけてしまい、1回戦負け。悔しい経験をしました。でもオーストリアで優勝して、勝ったとしてもそれは経験のひとつで、別にプレッ
シャーを感じる必要などないって思うようになったのです。技術的なことで言えば、フィジカル面が強くなったことで、以前は押し込まれたら返すのがやっとだったのですが、今は余裕を持って球に対処できるようになったことが大きいと思います」 物言いにも充実感がにじみ出ている髙橋選手。社会人2年目を迎え、随分、大人になりました。

 準々決勝
 打田しずか選手(日本ユニシス) 2(21-16、21-10)0 Desi Hera(INA)
 今大会好調の打田選手。第2シードのHera選手に快勝しました。

 明日の女子単準決勝は日本人選手が揃いました。
 橋本由衣選手 -伊東可奈選手
 髙橋沙也加選手-打田しずか選手 

 男子単:
 2回戦
 桃田賢斗選手(富岡高3年)
2(21-11、14-21、21-16)1 Lee Dong Keun(KOR)
 桃田選手、第1ゲームを順調に奪いましたが、第2ゲームではリズムに乗れず、ミスショットを連発。しかしファイナルゲームでは終始先手を取っての勝利です。

 準々決勝
 山田和司選手(日本ユニシス)
         2(24-22、15-21、21-16)1 古財和輝選手(トナミ運輸)
 第1シード、山田選手、予想外の大苦戦でした。
 試合終了の瞬間、思わず苦笑いを浮かべた山田選手。
「しばらく海外の大会で全然勝てなくて、ちょっと沈んでいたのです。久々の日本での大会なのでリフレッシュして戦おうと思っています。でもこの試合は最低。今夜はコンディションを整え、明日の桃田君との試合に備えます。伸び盛りの選手ですからね、試合をするのが楽しみです」

 桃田賢斗選手 2(14-21、22-20、21-17)0 武下利一選手(トナミ運輸)
 決着は思わぬ形でつきました。ファイナルゲーム。武下選手の足がつり、もはや球を追いかける状態ではなくなってしまいました。
 とはいえ、そういう状況下まで追い詰めたのは明らかに桃田選手です。
じっくり自分のペースに武下選手を引きずり込み、試合前から不安があったとはいえ、武下選手のコンディションにダメ出しをしました。
「武下さんのスピードとかパワーを前面に出されたら、もっときつかったかもしれません。でもなんとか食らいついていけたことが良かった。(去年の震災以降)色んな事があって、色々な経験をして、バドミントンに対するハングリーな思いが強くなったり、何より気持ちのスタミナがついたと思います」(桃田選手談)「こんな終わり方は悔しいです。前の2回戦は2-0で勝たなければいけない試合でした。ファイナルまでもつれさせてしまって、体力を浪費してしまいました」(武下選手談)

 銭谷翔選手(トナミ運輸) 2(21-14、21-17)0 園田啓悟選手(トナミ運輸)
 昨年の決勝戦と同じ顔合わせとなりましたが、"番狂わせ"と言っていいのでしょうか? 所属チームが同じで、お互い手の内は分かり切っているのでしょうね。
 園田選手はミスが多かった。対する銭谷選手は、ブレの少ないプレイをしました。

 坂井一将選手(日本ユニシス)
          2(21-7、21-10)0 和田周選手(日体大4年)
 コートで躍動する坂井選手を久々に見たように思います。
 スピード、パワーで和田選手を圧倒しました。
「1回戦で大学1年の選手相手に苦戦して、それで吹っ切れました。いい感じで試合ができています」
 第2シードのプレッシャーを跳ね除けてのベスト4進出です。

 準決勝のカードです。
 山田和司選手 - 桃田賢斗選手
 銭谷翔選手 - 坂井一将選手

 女子複:
 準々決勝
 福万尚子&與猶くるみペア(パナソニック)
2(18-21、21-16、21-18)1 Komala Dewi&Jenna Gozali(INA)
 我慢強く球をつないで、福万&與猶ペア、逆転でベスト4進出を決めました。
 福万選手の闘争心溢れる顔が、この大会での充実度を象徴しています。
 與猶選手は少しアスリートっぽい体つきになってきました。
 プレイスピードが上がったと思います。

 米元小春&三木祐里子ペア(パナソニック)
      2(21-10、21-19)0 Lee So Hee&Shin Seung Chan(KOR)
 昨年は決勝で敗れ、準優勝だった米元&三木ペア。
 2011年世界ジュニア選手権で優勝した韓国ペアに付け入るスキを与えず、先ずはベスト4入りを決めました。
 明日は福万&與猶ペアとの同チーム対決です。
 先輩ペアとしての実力差を見せつけるべきでしょう。

 下﨑彩&馬上愛美ペア(北都銀行)
      2(21-15、21-17)0 市丸美里&田中志穂ペア(法政大学2年)
 2011年大会の女王ペア、市丸&田中ペアを、下﨑&馬上ペアが破りました。
 市丸&田中ペアは2回戦で今別府靖代(ヨネックス)&小池温子(広島ガス)ペアを破り、試合巧者健在をアピールしたのですが、この試合ではレシーブが浮き気味で、下﨑&馬上ペアの攻勢をまともに受けてしまったように見えました。何より、終始打ちまくった下﨑&馬上ペアが素晴らしい試合をしました。

 江藤理恵&脇田侑ペア(岐阜トリッキーパンダース)
      2(21-17、21-16)0 I.G.Ristiyani&N.T.Rosalia(INA)
 第2シードペアを江藤&脇田ペアが破りました。
 危なげない一戦だったと思います。
 日本国内の大会では、もうひとつ結果を残せていない江藤&脇田ペア。
 今大会への秘する思いもあるのではと推測します。

 準決勝のカードです。
 福万尚子&與猶くるみペア - 米元小春&三木祐里子ペア
 下﨑彩&馬上愛美ペア - 江藤理恵&脇田侑ペア

 男子複:
 準々決勝
 廣部好輝&数野健太ペア(日本ユニシス)
      2(21-10、21-13)0 Choi Young Woo&Sang Joon Lee(KOR)
 第1シード、廣部&数野ペアの安定感は、さすがでした。

 嘉村健士&園田啓悟ペア(トナミ運輸)
      2(21-17、19-21、21-11)1 星野翔平&小林晃ペア(日体大3年)
 シードペアの一角を崩した嘉村&園田ペアが共にハードスケジュールをこなしながら、4強入りを果たしました。

 準決勝では、この廣部&数野ペアと嘉村&園田ペアが対戦します。
 もう1試合は第2、第3シードペア、インドネシア対マレーシアとなりました。

 6日(金)は計60試合が行われました。
 かなり慌しかったのですが、好ゲームが目白押しで、1日がアッといい間に過ぎていきました。
 7日(土)は各種目の準決勝10試合です。
 選手たちには疲労も蓄積していることでしょうが、コートに立てば、きっと最高のパフォーマンスを見せてくれることでしょう。

 是非会場に来ていただき、ライヴ感を堪能しながら、選手たちに熱い声援を送って欲しいと思います。 


                (取材/文 ライター・佐藤純郎)

4月7日 観戦記


 大会4日目、各種目の準決勝が行われました。

 混合複:
 嘉村健士(トナミ運輸)&米元小春(パナソニック)ペア
        2(18-21、21-17、21-10)1 Fedhilah&Anggraini(INA)
 第1ゲームこそ奪われたものの、その後は揺るぎない強さを見せて、昨年に続いて、嘉村&米元ペア、決勝進出を決めました。
「第1ゲームは昨日の疲れとか、まだ体が温まっていなかったりで、ちょっと出足が鈍かった。でも、第2ゲーム以降は良い感じで試合ができたと思います。
明日はインドネシアの若いペア。インドネシアのナショナルチームメンバーに比べれば怖さはないですが、油断することなく戦いたいです」

 堂本克樹&藤原由衣ペア(パナソニック鳥取)
     0(13-21、16-21)2 Riky&Puspita(INA)
 健闘を見せていた堂本&藤原ペア。ここで力尽きました。
 若いインドネシアのペア。スピードとテクニックで日本のペアを上回りました。

 女子単:
 橋本由衣選手(NTT東日本) 2(21-11、21-13)0 伊東可奈選手(ルネサス)
 接戦が予想された一戦でしたが、思いがけず、一方的な試合となってしまいました。何より試合開始直後、橋本選手が得点を重ね、9-2でリードします。 伊東選手は持ち味の攻撃的なバドミントンを試みようとしますが、残念ながら、数多くのミスショットを重ねてしまい、リズムを手放してしまいます。
 この序盤の点差によって、橋本選手、余裕を持って第1ゲームを奪いました。
 続く第2ゲーム。伊東選手が落ち着きを取り戻し、反撃開始かと思われましたが、それもインタバルまで。
 その後は橋本選手が着実に加点し、最終スコアは13本失に抑え込みました。
 伊東選手の強打を冷静にレシーブしながらチャンスをうかがいましたが、伊東選手にミスも多く、それが点差に現れました。

 橋本由衣選手の話:
「この大会は2回戦で当たった奥原選手との試合に照準を絞って臨みました。
その試合に勝てたことで、気持ちの上で余裕が生まれて、上を目指すことができています。それにしても、ここまでの試合はでき過ぎかと。もっと苦しい試合が続くものと覚悟していたのですが。髙橋選手には去年の総合1回戦で勝っています。でも、総合の時は髙橋選手は不調だったから、明日が本当の勝負です」

 髙橋沙也加選手(パナソニック)
       2(24-22、20-22、21-16)1 打田しずか選手(日本ユニシス)
 ファイナルゲームまでもつれる試合となりました。
 しかし、その原因は、むしろ髙橋選手自身にあったように思います。
 3ゲームとも、序盤の主導権を握っていたのは髙橋選手でした。
 しかし中盤、攻め込みながらウィニングショットでミスを重ねる悪循環で、
瞬く間に優位性を失ってしまったのです。
 それでもファイナルゲームでは落ち着いて打田選手の攻勢を封じた点は、髙橋選手の成長の証と言えると思います。
「今までだったら、勝ちたいという気持ちが強過ぎて、ミスをするとイライラして、自滅するパターンだったと思います。でも、ガマンできるようになってきました。橋本選手には去年の総合の1回戦で負けているので、私から向かっていける相手です。プレッシャーもないので、思い切ってチャレンジしたいと思います」

 ここまでのキャリアを振り返れば、好対照な2選手です。
 そんな2人が大阪国際チャレンジの決勝戦で対峙する。
 私的には、なかなか感慨深いものがあります。
 2人とも好調を維持しながら勝ち上がってきました。
 次代を担うに相応しい、ハイレベルな試合を期待したいものです。

 男子単:
 山田和司選手(日本ユニシス) 2(21-17、21-18)0 桃田賢斗選手(富岡高3年)
 前日、「楽しみますよ」と語っていた山田選手。試合直後、「言ったとおりになったでしょ?」と片目をつぶってみせました。
 ひと言で言ってしまえば、山田選手のスピードが桃田選手を圧倒した、ということです。
 持ち味の"速さ"で相手を圧倒する山田選手のプレイは、十分、魅力的です。
 一方、桃田選手にとっては悔しい試合となりました。それでも十分な成果と課題を見出した大会となったはずです。

 山田和司選手の話:
「桃田選手には警戒心もあったのですが、しっかり対応できたと思います。明日は同じチーム同士の対戦です。僕の方が負け越しているのかな? でも、そういうことは全く気にせず、自分の持ち味で勝負して勝ちますよ」

 坂井一将選手(日本ユニシス) 2(21-19、21-16)0 銭谷翔選手(トナミ運輸)
 昨年の準決勝でも対戦した2人。今回は逆の結果となりました。
 坂井選手の勢いが銭谷選手を上回りました。時に緊張で動きが固くなってしまう傾向がある坂井選手ですが、準決勝では伸び伸びとコートを動き回りました。
 ジャンピングスマッシュの打点も高く、スピードも十分。相手コートに突き刺さりました。

 坂井一将選手の話:
「山田選手には3連勝中なのです。回りからは"(山田選手は)お得意さんだね"とか言われますが、そういう雑念は考えず、初対戦のつもりで挑みたい。今はナショナルチームから一度外れたことで、プレッシャーを感じず、やり直しという気持ちで戦えています。ここまで来ましたから、当然、タイトルを狙いに行きます」

女子ダブルス:
 福万尚子&與猶くるみペア(パナソニック)
   2(21-19、17-21、21-19)1 三木佑里子&米元小春ペア(パナソニック)
 勝負ですから、敗れる時もあります。それでも、勝たなくてはいけない試合、負けてはいけない相手というものがあると思います。
 三木&米元ペアにとって、今日は正にそういう試合、相手でした。
 試合が始まって間もなく、或る試合を思い出していました。
 2010年の全日本総合、女子複準々決勝。
 三木&米元ペアは、前年の女王ペアでチームの先輩である松尾静香&内藤真実ペアに挑み、終始、気迫溢れるプレイで松尾&内藤ペアを圧倒。素晴らしい試合内容で完勝したのでした。
 時が流れ、この日、三木&米元ペアが置かれた立場は、全く逆のものでした。
 若干の不安はあったものの、三木&米元ペアが後輩ペアの挑戦を、跳ね返してくれる光景を期待していたのです。
 しかし、福万&與猶ペアの気迫が素晴らしかったことと、その気迫を三木&米元ペアがまともに受けてしまったが故の試合結果だろうと思います。
 こうした試合の戦い方の難しさを痛感させられた一戦でした。
 それでも三木&米元ペアのポテンシャルの大きさからすれば、こういう試合での敗退はあまりにももったいない。決勝の舞台は、すぐそこにあったのですから。
 今日の試合のような悔しい経験を重ねぬよう、よりタフなペアになって欲しいと願います。

 江藤理恵&脇田侑ペア(岐阜トリッキパンダース)
         2(21-9、21-11)0 下﨑彩&馬上愛美ペア(北都銀行)
 国際経験も豊富な江藤&脇田ペアが圧倒しました。
 世界ランキングのポイントを積み重ねながら、国内大会になると、なかなか結果を残せていない江藤&脇田ペア。
 明日、このチャンスをしっかりモノにできるかどうか注目です。

 男子複:
 Gideon&Agripinna 2(21-14、24-22)0 Mohd&Vountus(MAS)
 第2ゲーム、マレーシアペアが取ってファイナル入りかという場面もありましたが、インドネシアペアが、それを許しませんでした。
 若い2人が、日本のペアとどういう試合をしてくれるのか、楽しみです。

 嘉村健士&園田啓悟ペア(トナミ運輸)
        2(21-16、22-20)0 廣部好輝&数野健太ペア(日本ユニシス)
 嘉村&園田ペアがスピードとテクニックに裏付けられたコンビネーションで、廣部&数野ペアの強打を封じ、決勝戦へ駒を進めました。

 嘉村&園田ペアの話:
「数野選手の強打を警戒しながら球を沈めて、上がってきた球を、バックから決めていこうというのが基本的な戦い方でしたが、それが上手くいきました。
 決勝戦の相手に対しては戦術どうのではなく、自分たちの戦い方をして、その中で柔軟に対応していこうと考えています。
 自分たちの戦い方ができれば、負ける相手ではないですね」

 残るは明日の決勝戦のみ。
 日本人選手、ペアの5種目制覇に期待がかかります。
 カギを握るのは、2つのダブルスで決勝進出を果たした嘉村選手ということになりました。
 試合数も多く、疲労もあると思いますが、有終の美を飾って欲しいものです。
 また、男女シングルスは好カードとなりました。
 こちらも楽しみです。

 と、いうわけで、残る1日を楽しみたいと思います。


                (取材/文 ライター・佐藤純郎)

4月8日 観戦記

大会最終日 決勝

 各種目の決勝戦が行われました。
 尚、男子シングルス決勝は、山田和司選手(日本ユニシス)の負傷棄権のため、坂井一将選手(日本ユニシス)が優勝となりました。

 坂井一将選手:
「試合をして、勝って優勝を決めたかったのですが、仕方がないです。でも、優勝は嬉しい」

 山田和司選手:
「左足すねの脇の筋肉の肉離れです。昨日の試合中に傷めました。痛みがあったのですが、無理をしました。今朝、痛みもあったし、患部に腫れが出てしまって……。僕も試合を楽しみにしhていたので、残念です。しっかり治して、また頑張ります」

 では、各試合のレポートです。

 混合複:
 Riky&Puspita(INA) 2(21-15、21-19)0 嘉村健士(トナミ運輸)&米元小春(パナソニック)ペア
 インドネシアペアが嬉しい国際大会初優勝を果たしました。
 男子選手のRikyの強打が嘉村&米元ペアを苦しめました。
 1回戦から絶体絶命の状況を跳ね除け、勝ち上がってきた嘉村&米元ペアですが、1ゲームダウンからの第2ゲームで、マッチポイントを握られてから懸命に粘ったのですが、決勝戦では、その再現はなりませんでした。

 インドネシアペアのコメント:
「このペアになってから、初めての優勝なのですごく嬉しい。第2ゲームの終盤では、プレッシャーと勝ちたいという欲が出て、力が入ったし、緊張感もあったけれど、勝てるという自信が持ててプレイできた。今後はジャパンオープンやアジア選手権など、より大きな大会で優勝したいし、当然、リオデジャネイロオリンピックを目指したい」

 嘉村健士選手の話:
「パワーに圧されました。甘いロブだとスマッシュを打ち込まれるので、より厳しい所を狙わなければならず、結果、ミスにもつながってしまいました。これえからはパワーに対抗できるよう、トレーニングを積み、パワーもスピードもつけていきたい。目標はダブルス2種目でのリオデジャネイロオリンピック出場です。今回の大会で2種目をこなせていける自信もついたので、スタミナ面の強化も重視していきたい」

 米元小春選手の話:
「嘉村選手とは去年のこの大会以来のペアリングで、大会前の合宿で合わせた程度。試合の中でコンビネーションを思い出しながら戦っていました。今大会はどこで負けてもおかしくない中で勝ち上がることができたので、今日の負けは悔しいけれど、仕方がないと思う部分もあります。今日の試合では決められる場面も多かったけれど、そのチャンスを単純なミスで逃す場面も多く、そこが悔いが残ります」

 日本ペアの優勝がならず残念ではありましたが、混合複の面白さを満喫できた試合でした。男女、スピードもパワーも異なる選手がペアを組む混合複。それにより全く新たな魅力が生まれます。世界でも混合複のレベルは急上昇中。険しい道のりは、故にチャレンジするに値する種目だと思います。

 女子単:
 髙橋沙也加選手(パナソニック)2(22-20、21-19)0 橋本由衣選手(NTT東日本)
 個人的な感慨を持って見つめた試合でした。
 2人の試合を最初に見たのは、2008年埼玉県所沢市で行われたインターハイでのこと。髙橋選手は富山県高岡高校の1年生で、橋本選手は青森山田高の3年生でした。
 橋本選手は単複でベスト4入りし、髙橋選手は単では3回戦敗退でしたが、複でベスト4に入りました。
 今でも記憶に残る試合がいくつかあるのですが、髙橋選手の強打一辺倒に頼る荒削りな試合運びに驚愕し、一方で橋本選手の静かに燃える試合巧者ぶりが印象深かった。
 その後、髙橋選手はインターハイ女王になるなど、陽の当たる道を歩んできました。一方の橋本選手は、時に迷いながらも、コツコツと歩みを進めてきたのです。
 昨年の全日本総合では初戦で対戦。勝ちにこだわり過ぎた髙橋選手が力み、一方、そんな相手の様子を冷静に見極めた橋本選手が勝っています。
 好対照とも言える道のり歩んできた2人が、3年半の月日を経て、国際大会の決勝戦で合間見えました。
 試合は決勝戦という舞台での経験値の差が出たとも言えます。
 ポイントでリードを奪いながら、その優位性を継続できなかった橋本選手。
 以前ならば、不利な状況に陥ると冷静さを欠き、自滅することも多かったのですが、今日は、というより、この大会を通じて、ガマンしながらチャンスを待つという場面が多く見られました。
 歓喜の瞬間は高橋選手に訪れ、橋本選手は悔しさを滲ませました。

   髙橋沙也加選手の話:
「試合を通じて、攻め急ぐところや無理にでも決めにいきたくなる気持ちを抑えて、ガマン強く戦うことができたと思います。去年の総合で1回戦負けして、ナショナルチームそのものから外れているので、この後もしっかり結果を残しながら、先ずはナショナルメンバーへ戻ることが目標。それができれば、その先のこと、4年後のオリンピックも具体的な目標にしていけると思います」

 橋本由衣選手の話:
「ちょっと弱気になってしまいました。総合での勝利があって、自信もあったはずですが、大会直前の合宿中の試合で、彼女の球が強くなっているなと感じて、そのイメージを引きずってしまった」
 2人で話している間、表彰式、コーチとのミーティングの間は、どうにかこらえられていた涙が、ポロポロとこぼれ落ちました。
 おそらく人知れず流した悔しさ涙は数知れず。
 でも、決勝戦という試合に敗れて味わう悔しさは、今まで経験できなかったものだと思います。
 勝利によって味わう喜びは何ものにも替え難い。
 準優勝は悔しい。
 けれど、表彰台の、頂点よりは一段低い所に立つ喜びと悔しさを味わうことで、間違いなく昨日までとは違う自分に出会えるのです。
 それこそが新たな一歩を踏み出す原動力になることでしょう。

 勝負の陽と陰。
 ない交ぜの感情が生まれました。

 女子複:
 江藤理恵&脇田侑ペア(岐阜トリッキーパンダース)2(21-18、21-12)0 福万尚子&與猶くるみペア(パナソニック)
 経験豊富な江藤&脇田ペアが、昨日、所属チームの先輩ペアを破った若手ペアの勢いを封じ込みました。
 福万&與猶ペアは、準決勝の時のような闘争心溢れる様子が影を潜め、ややおとなしい戦いぶりとなりました。
 江藤&脇田ペアは日本国内での大会初制覇です。

 江藤理恵&脇田侑ペアの話:
「私たちは攻撃タイプのペアなので、球を前へ落として相手に上げさせ、それをたたくというパターンに持ち込みたい。今日の試合では、そういうシチュエーションを多く作れたと思います。これからは海外での大会ももちろんですが、国内大会の結果によりこだわっていきたいと思います。そうすることで、自分たちへの評価を上げていきたいです」

 男子複:
 嘉村健士&園田啓悟ペア(トナミ運輸)2(21-17、21-23、21-18)1 Gideon&Agripinna(INA)
 混合複決勝からおよそ3時間後、再び嘉村選手が、パートナーの園田選手とコートに立ちました。嘉村選手は計10試合目。園田選手はシングルスと合わせ7試合目。共にフル稼動をし、最後の舞台に立ったわけです。
 当然、疲れもあって、持ち前のコンビネーションやショットの精度には微妙な狂いが生じていました。しかし、そんな不利な部分を"気持ちで(園田選手談)"カバーし、頂点をつかみとりました。
 インドネシアの若いペアの健闘もあり、大阪国際チャレンジ2012年大会の愁眉を飾るに相応しい熱戦でした。

 園田啓悟選手の話:
「インドネシアのペアはトリッキーな動きもあって、それに惑わされないように、自分たちの持ち味を貫くことに注意して戦っていました。ここまで単複を兼ねて出る大会も多かったのですが、この先はダブルスに専念していきます。今年の目標は全日本総合での優勝です。それによってナショナルチーム入りをしたい」

 嘉村健士選手の話:
「最後、表彰台の高い所に立てて良かった。総合で勝ってナショナル入りすれば、Bとは全く違った展開になります。この国際チャレンジで勝てたし、次はグランプリと、徐々に上のカテゴリーの大会で勝てるペアになれるよう、日々の練習を重ねていきたい」

 大阪国際チャレンジの全日程が終了しました。
 国内外の若手、中堅選手が参加し、国際大会に相応しい様相の大会でした。
 日本人選手に目を向ければ、若手の台頭があった一方で、それを簡単には許さない中堅選手らが"壁"となって立ちはだかった場面も見られました。
 その中堅選手らが次代のトップを担う候補選手であることも、十分、確認できた大会だったと思います。
 間もなくロンドン五輪代表が確定しようとしています。その一方で、2016年リオデジャネイロ大会へ向けた戦いも静かに始まっているのです。その現状を垣間見えてきたのが、今年の大阪国際チャレンジでした。

                (取材/文 ライター・佐藤純郎)