第68回 全日本総合選手権大会

<<前へ >>次へ

大会概要ページ

12月3日(水)1回戦観戦記

男子シングルス

大会6連覇を果たしている田児賢一(NTT東日本)が左足首捻挫で棄権

NTT東日本の久保田監督が会見に臨み「大変申し訳なく思っている。9月のアジア大会直後のトレーニング中バランスを崩して大きくひねってしまった。10月のデンマークオープンを棄権。フランスオープンには出場したが思わしくなく、先週の中国、香港の大会で1回戦敗退と怪我の影響が大きかった。連覇はいつか途切れるものであり、無理に出るのではなく、この後いい成績を残してファンの皆様に恩返ししたい。」と述べた。




試合巧者ぶりを発揮して高校チャンピオンを寄せ付けず完勝
竹村 純(JR北海道)21-15/21-12 古賀 穂(富岡高校・3年)

竹村は全日本社会人選手権準優勝で11月に行われた日本リーグ2部リーグでは7試合の内4試合に出場して全勝してチームの優勝に貢献している。古賀はインターハイで団体とシングルスで優勝を飾っている。

第1ゲーム序盤竹村が上手さを見せて古賀の動きを封じ込める。竹村のネット前の踏み込みに足を止められる古賀は、返球が甘くなると連続スマッシュで襲い掛かる攻めを凌げないまま21-15で竹村が奪う。「2年前の大会でも戦いその際はファイナルをやったし、インターハイチャンピオンなので気合を入れて戦った。」と話す竹村は第2ゲームに入っても手を緩めない。時折ジャンピングスマッシュを見せて防戦一方の古賀に反撃の機会すら与えない。中盤以降は竹村の良さだけが目立つ展開となり21-12で2回戦に駒を進めた。

明日はインターハイ準優勝の常山幹太(東大阪大学柏原高校3年)と顔を合わせる。2日連続の高校生との対戦になる竹村は「一戦一戦自分のペースで戦えば自ずと結果はついてくると思う。」と昨年は活動自粛でこの大会に参加できなかっただけに賭ける思いは強い。




相手の力の差を見せつけ、ストレート勝ち。狙うは優勝のみ
桃田賢斗(NTT東日本) 21-18/21-17 下農 走(東大阪大学柏原高校)

2020年東京オリンピック期待の桃田は初戦、インターハイダブルス準優勝、ナショナルB代表と今勢いに乗る高校生、下農と対戦した。

序盤、桃田は巧みなネット前のショットで相手を翻弄しながら主導権を握った。一方の下農は、初めからスマッシュを多用しながら応戦し、相手に3点以上のリードを許さず、11-8でインターバルを迎えた。その後、桃田がバックサイドでジャッジミスを連発したことを契機に、下農は一気に相手を攻め立て、一時は13-15とリードを奪った。しかし、ここから桃田は得意のネット前のショットを軸にラリーを組み立てながら反撃し、21-18でこのゲームをもぎ取った。 第2ゲーム序盤、第1ゲーム同様桃田が優位にラリーを進めた。下農はスマッシュで相手を攻め立てるものの、桃田の堅い守りを崩せず、11-8でインターバルを迎える。その後も下農は必死の反撃を試みるも、要所でのスマッシュをサイドアウトさせるなどのミスを連発し、21-12で桃田に奪われた。結局2-0のストレートで桃田は初戦突破し、相手に力の差を見せつけた。

試合後、桃田は「今日はリラックスして汗をかく程度に、まずは負けないことを念頭に(試合に)臨んだ。また相手は高校生ながらいいショットを持っているので、自分からはミスをしないように戦った。」と試合を振り返った。そして、「明日以降は棄権した所属チームの先輩、田児選手が持ち続けている優勝カップを他のチームに渡さないよう自分が持って帰る。」と抱負を語った。







女子シングルス

社会人チャンピオンの意地を見せ高校生を退ける!
橋本由衣(NTT東日本) 17-21/21-14/21-12 仁平菜月(富岡高校1年)

全日本社会人優勝で昨年のこの大会でベスト8の橋本が全日本ジュニア2位の仁平と対戦した。日本ランキングは橋本が6位、仁平が31位と差があるが、仁平はジュニアナショナルとして試合経験も多く昨年のアジアユースU17では金メダルを獲得している。

第1ゲームは序盤から常に先行する橋本に対して仁平が粘り強く追う展開となる。仁平は何度も同点にはするがもう一本が取れず抜け出せなかったが14-14の同点にすると、前半から積極的にスマッシュを放つ橋本が攻め急いだのかドライブやスマッシュをアウトにしてしまい3連続ポイントを奪い17-14とする。仁平はそのまま流れを渡さず21-17で奪う。 橋本は「1ゲーム目は高校生なので向かってくるのはわかっていたが自分のミスで取られてしまった。2ゲーム目からは開き直って戦った。」の言葉通り、第2ゲーム前半に7-8と仁平にリードを許しながらも橋本の積極的な攻めの姿勢は変わらず次第にリズムを取り戻していく。3連続ポイントを奪い10-8と逆転すると、その後は第1ゲームでも有効打となったクロススマッシュやクロスカットをラリーに挟み、仁平の体勢を崩して甘い返球をスマッシュで決めていく。結局中盤以降圧倒した橋本が21-14で奪い返した。

ファイナルゲームに入るとラリーに対応するのが精一杯の仁平に対して、橋本はコートを大きく使うショットに加えミスのないレシーブとゲーム経験の豊富さを点数に結び付けていく。終わってみれば仁平を12点に抑え込んだ。

橋本は明日の2回戦では佐藤冴香(ヨネックス)と対戦するが「この種目は皆強いので誰が勝ってもおかしくない。一戦一戦大事に戦っていく。」と抱負をコメントした。




自分のプレーを貫いた福島が奥原にうれしい初勝利
福島由紀(ルネサス) 17-21/21-9/21-16 奥原希望(日本ユニシス)

3年前の2011年全日本総合覇者で日本ランキング8位の奥原は右ひざの怪我などで実績が出せず苦しんでいたが、今年はベトナムグランプリ、韓国グランプリで優勝、スーパーシリーズ最終戦の香港オープンで準優勝するなど復調の兆しを見せている。 一方の福島は全日本社会人でベスト8、日本ランキング17位と挑戦者として挑む。

第1ゲーム、奥原は切れ味鋭いカットやスマッシュで決めていき、主導権を握り、12-6と大量リードを奪う。このままいくかに思われたが、奥原のショットが精度を欠き始めわずかにアウトのショットを連発し、14-14と追いつかれてしまう。しかし、追いつかれる苦しい展開ながら冷静にショットを打ち分け21-17で奥原が奪う。

第2ゲーム、1ゲーム目後半の悪い流れを断ち切れない奥原が苦しい展開になる。一方の福島は思いっきりのいいプレーで得点を重ね、9-2とリードする。さらに福島は6連続ポイントを奪うなど奥原を寄せ付けず21-9で奪い返す。 ファイナルゲームはお互いに点を取り合うも10-10から福島が抜け出す。福島は力強いドリブンクリアで追い込み、奥原のミスを誘い14-11とする。一方の奥原はラリーで粘り一時逆転をするも最後までわずかに生じたショットミスを修正できず、21-16で福島に2回戦進出を決められてしまう。

試合後、福島は「今まで(奥原に)勝ったことがなかったので、自分の力を出し切れてよかった。明日からの試合も自分の力を出し切ればいい戦いができる。」と意気込みを語った。







男子ダブルス

大学生ペアが巧みなゲームメイクで高校生ペアを抑え込む
古賀 輝/齋藤太一(早稲田大学) 21-18/21-19 渡辺勇大/三橋健也(富岡高校)

2012,13のインカレで連覇を達成した古賀/齋藤とインターハイ準優勝、全日本ジュニア優勝の渡辺/三橋が対戦した。将来のバドミントン界を担う若い選手同士の対戦に注目が集まった。

第1ゲーム、8-8から古賀/齋藤が抜け出す。「三橋は強打が持ち味だし、渡辺もしっかり打ってくるので、相手に攻めさせないように心がけた。」と古賀が振り返った通り、レシーブでは大きく左右に揺さぶり、ネット前ではシャトルを丁寧に沈め、自分たちの攻めの形を作って13‐8と試合を有利に進めていく。渡辺/三橋も飛びついて強打をするも及ばず、21-18で古賀/齋藤が奪う。

第2ゲームに入っても流れは変わらない。古賀が前衛で絶妙な飛び出しで渡辺/三橋の攻めのパターンを阻止すると齋藤が後衛からの連続アタックで攻め立てて19-14とする。渡辺/三橋は緩急を織り交ぜた配球で19-19と詰め寄るも最後はミスが2本重なり、古賀/齋藤が21-19で高校生ペアをストレートで下した。 試合後、古賀/齋藤は「総合は今までベスト16までだったので、ベスト8を目指してしっかり戦い。」と力強く意気込みを語った。







女子ダブルス

世界の実力を初戦から発揮して4連覇へ好スタートを切った
高橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)21-12/21-16 板垣有紀/櫻本絢子(ヨネックス)

全種目を通して日本人として初めて10月に世界ランキング1位に上りつめた高橋/松友。コンスタントに上位に顔を出す安定性があり、現在は2位。この大会に勝つことが簡単ではないことを昨年のこの大会で経験した2人にとって、今日の初戦にしっかりと入れるかが課題であった。

第1ゲーム前半からその心配を払しょくするように、ショットのコースや高さが安定する高橋/松友が主導権を握る。板垣/櫻本もテンポ良く攻め立てるが、レシーブが崩れない高橋/松友を脅かすことが出来ない。高橋/松友は16-12から5連続ポイントを奪いあっさりこのゲームをものにする。板垣は「自分たちの弱点を突いてきてゲームを作ることが出来なかった。しかし前衛でもう少し工夫が出来ればもっと競れた展開になったのでは。」と振り返った。

「最初の試合なので若干調整もする気持ちで楽に出来た。」と話す高橋/松友は第2ゲームに入っても攻守に上手さを発揮して板垣/櫻本を追い込む。中盤競い合う展開となったが要所を締めて21-16で4連覇に向けて好発進を切った。

明日の2回戦では矢野智恵美/西山夕美子(NTT東日本)と対戦する。







混合ダブルス

伸び盛りの高校生ペア、この勢いは誰にも止められない。
渡辺勇大/東野有紗(富岡高校) 21-11/21-11 星野翔平/西山夕美子(NTT東日本)

全日本社会人ベスト16で経験豊富な社会人ペアの星野/西山に世界ジュニア3位と伸び盛りの高校生ペア渡辺/東野が挑んだ。

第1ゲーム序盤から激しいドライブの応酬で一進一退の展開となる。その中、高校生ペアは渡辺の後衛からの見事なドロップショットで相手を崩しながらリードを奪い、11-8でインターバルを迎える。その後星野は後衛からの強烈なスマッシュで応戦するも東野の驚異的なレシーブを前に攻めあぐね、なかなか追いつけない。そのまま21-11で高校生ペアが第1ゲームを先取した。

第2ゲーム、あとのない社会人ペアは星野の強力なアタックを軸に必死に相手攻め立てる。これに対し、東野は抜群の反応を見せほとんど相手にリードを許さず11-7でインターバルを迎える。これ以降も高校生ペアの息の合った攻撃に相手はほとんど対応できない。最後は東野がスマッシュでとどめを刺し、21-11で第2ゲームも奪い、2-0のストレートで社会人ペアを破った。

試合後、渡辺は満面の笑顔で「今日は楽しく試合ができた。」と語った。また、第2シードの嘉村健士/米元小春(トナミ運輸/北都銀行)と対戦する明日の試合に向けては、「必死に勝ちに行く。」と抱負を述べた。







Dec 3, first round

To the most regret to all persons concerned, top seeded Kenichi Tago declared to give up from MS today. It is because of his wounded ankle, which he originally injured at Asian athletic tournament, last September in Korea .Though he did his best to play at this Tournament, it proved to be difficult. We pray his earliest come back at Super Series Final at Dubai latter half of this month.

Today's result
MS: apart from above Tago's absence, seeded players including Sho Sasaki, Takuma Ueda and Kento Momota won rather easily.
WS: Nozomi Okuhara was lost against Yuki Fukushima. Fukushima played most persistently and patiently which forced Okuhara make so many errors unlike to her play style. Other leading players as Minatsu Mitani, sayaka Takahashi, Akane Ymaguchi, and Eriko Hirose went up to second round as anticipated.
Aya Ohori, one of the prospective young players, played very hard play against Mayu Sekiya.
In final game, Sekiya led up to 19-13 only to points for her winning, but could not get this chance giving Ohori 8 consecutive points. Ohori quoted that she almost gave up this match but played only one shot by one shot, and found her winning the game and match.
Shizuka Uchida, one of the expected winner, lost against young Akane Watanabe.
MD, WD and XD: There were no unexpected result today. Of course, World high rankers as Ayaka Takahashi & Misaki Matsutomo and Miyuki Maeda & Reika Kakiiwa(both WD), Kenichi Hayakawa & Hiroyuki Endou( MD) won and went up to second round.