ヨネックス大阪インターナショナルチャレンジバドミントン選手権大会2017

ヨネックス大阪インターナショナルチャレンジバドミントン選手権大会2017
3月29日(水)~4/2(日) 大阪府守口市

第1日 予選 3月29日

大会初日は男子シングルス、男子ダブルスの予選が行われました。
層の厚い男子シングルスでは2度の勝ち上がりで本戦出場となります。
日本男子はナショナルBチームを始め、若手からベテランまで、個性豊かな選手たちがチャレンジしました。
日本人選手は1回戦を勝ち上がり、2回戦へと進出。
しかし、本戦進出目前にして、大きな壁が立ちはだかります。
日本人同士の試合も多く、更には外国人選手らが行く手を遮りました。

そんな中でひと際異彩を放っていたのは古財和輝選手(龍谷大学職員)でした。
今年1月に31歳となった古財選手。同大学バドミントン部のコーチを務める傍ら、現役への強いこだわりも持っているようです。
「私がまだ大会に出ていいのかという疑問もないわけではないですが、できる内は試合をすることで得られる経験がコーチングに活かされると考えています。以前は見えていなかったことも、今だからこそ見えてくるものがあります」
 2回戦、タイの選手に15本、7本で完勝した古財選手は、溢れる汗を拭いながら、笑顔で語ってくれました。
「私が現役の頃は随分と肩に力が入っていたなあと思いますね。もう少しリラックスしてできていれば、また違うモノが見えたかもしれません。でも、そう感じたことを大学に持ち帰って選手たちに指導することも重要です。この大阪、ランキングサーキット、全日本社会人、そしてその結果次第での全日本総合、これらの大会が今の私が戦う場です。大学、監督の理解もあって続けられています」
"ウェイトトレーニングはケガ防止がせいぜいで、パワー不足は否めません"と苦笑いしながらも、限られた緊張感溢れる試合を楽しむ余裕も出てきたと言います。
 さて本戦。経験豊かな古財選手の活躍にも注目しましょう。

 古財選手の存在も貴重ではあるのはもちろんですが、大会名にもあるとおり、若手のチャレンジの場であることは疑いようもありません。
 今日の予選では明暗がくっきりと分かれた場面も見られました。
 昨年のインターハイ男子シングルスの王者でナショナルBチームの一員である山澤直貴選手(法政大1年)。
 今大会は彼にとってほろ苦い経験となったようです。
 予選2回戦で、嶺岸 洸選手(聖ウルスラ学院英智高3年)に19本、16本と敗れました。
 今年度からナショナルBチームの男子シングルスコーチとなった舛田圭太氏。これまで8年に及ぶAチームのコーチから若手育成を任された舛田コーチは、これまで以上に選手育成への情熱をかきたてられていると言います。
「Bチームの選手たちは気持ちの浮き沈みが大きいと思いますね。それによって安定した試合ができない場合がある。技術的には大きな差はなくても、精神的な部分の差によって結果に大きな差が出ることが多いです。この課題を克服するための手助けをすることも、我々コーチングスタッフの役目と感じています」
 同時にナショナルメンバーの一員になったことも、選手にとって大きなプレッシャーとなるケースも多いと言います。
「明らかに環境が変わります。自分自身には責任が芽生え、周囲からは特別な存在と見られ、目標ともなります。今日の山澤選手にはそうしたプレッシャーが重くのしかかっていたと思います。もちろん、そこを跳ね除け、乗り越え、Aへの昇格、国際舞台での活躍へと歩んで行って欲しいし、そこへ至る手助けはしたい。
2020年の東京オリンピックに向けて、というのは大きな注目点でもあるけれど、その先をも見据えた育成を考えていきたい。
門戸は全ての選手に開かれているわけではないし、狭くて限られてもいます。Bチームの選手たちはAチームの選手たちの存在の大きさと下からの突き上げという厳しい立場に置かれています。更には十分な時間を与えられているわけでもありません。
この大阪国際の直前合宿では選手たちを追い込む、きつい練習を強いてきました。その上で結果を残して欲しいというのが、我々の願いでもあります」
 敗戦を先々にどう活かすか。或いは明らかな結果を残すか。
 大阪国際チャレンジは未来の日本バドミントン界を背負う逸材を見極める大会でもある。
 本戦での熱い戦いに期待して欲しい。