ヨネックス大阪インターナショナルチャレンジバドミントン選手権大会2017

ヨネックス大阪インターナショナルチャレンジバドミントン選手権大会2017
3月29日(水)~4/2(日) 大阪府守口市

第2日 1回戦・2回戦 3月30日

本日からいよいよ本戦がスタートしました。
今日の予定試合数は5種目で、なんと計89試合です!
そのうち、女子シングルスと男子ダブルスは2回戦まで行われました。
午前9時ミックスダブルスからスタート。

女子シングルス 1回戦
大堀 彩選手(トナミ運輸) 21-10、21-11  ライ・イーティン(TPE)
最新の世界ランキングは20位。今大会の第1シードの大堀選手。同ランキング367位のライ選手に危なげない内容で完勝しました。第1シードという立場からの緊張感はあったでしょうが、それを感じさせない試合でした。
夕刻、2回戦に挑みました。
2回戦
大堀 彩選手(トナミ運輸) 21-10、21-18 キム・ガユン選手(KOR)

キム選手の世界ランキングは146位。しかし韓国選手であること、初対戦であることなどから、決して侮ってはいませんでした。
「試合前の3分間練習で、簡単な相手ではないと分かりました。私よりも身長が高かったので、低い球ではやられると思ったのです」
第1ゲーム。風下のコートに立った大堀選手の球は、軌道は高かったものの、やや浅めで、そこを押し込まれるかに思われました。けれど、キム選手のミスも多く、予想以上に一方的なスコア、10本で終えます。
第2ゲームは風上側のコートに立つと、大堀選手のクリアショットは高く、深く相手コートに打ち込まれます。キム選手は押し込まれ、返球は浅くなり、その球を狙いすまして大堀選手のスマッシュが決まります。
失点が増えたのは、キム選手のミスがやや減ったからに過ぎません。ペースは終始、大堀選手にありました。
試合後のインタビューです。
「キム選手の上から打ってくる球は厳しいだろうと思っていたのですが、第1ゲームのインタバル辺りで彼女のショットが読めるようになりました。早めに慣れたことは勝因のひとつだと思います。第2ゲームの途中で相手が疲れているのが分かって、より冷静に戦えたと思います。第1シードであることは、私がこの大会で一番ランキングが上だから。でも、ランキングのことは必要以上に意識していません。(ランキングが)下でも上でもない。対等であって、実力に差はないのだと考えるようにしています。ここからは対戦相手の実力も上がってきます。厳しい試合が待っていますが、優勝目指して頑張ります」
と力強い言葉が返ってきたのですが、ニッコリ、笑顔も見られ、今日の2試合への満足感がうかがえました。

女子シングルス1回戦
髙橋沙也加選手(日本ユニシス) 23-21、21-9 シャオ・ジンジン(CHN)
2015年10月、右ひざ前十字靭帯断裂の大ケガからの完全復活の途上にある髙橋選手。2016年11月には192位まで下げた世界ランキングも、81位にまで押し上げてきました。
「あのケガほど苦しいことはなかった。今はバドミントンができる喜びを感じています。ケガをした時の苦しさや再びバドミントンができるようになったことの喜びは絶対に忘れないと思います」と語っていた髙橋選手。その気持ちをコートいっぱいに表していました。
「1ゲーム目は緊張感とか勝たなくては、勝ちたいという気持ちが強くてミスもあったし、結果、もつれてしまいました」
それでも21本で第1ゲームを奪うと、続く第2ゲームは落ち着きを取り戻しました。失点はわずか9本。髙橋選手、良い集中力を保ったまま試合を終えました。
2回戦 髙橋沙也加選手(日本ユニシス) 21-15、21-9 シュー・インチャオ(CHN)
続く2回戦も中国人選手が相手。情報は乏しく、世界ランキング423位とありましたが、どうなるか、やや警戒心をもって試合を見始めました。
しかしそんな思いは杞憂に終わりました。髙橋選手、自身のミスにも動揺することなく、冷静に戦っていました。
「私は低く速い球で勝負したいタイプなのですが、ナショナルBチームの廣瀬栄理子コーチから"高い球を効果的に使ってみるといいよ"というアドバイスを受けていて、それを試合の中で試してみたり、あまり好きではなかった長いラリーも、これからは楽しめるようにしたいと思い、打ち急ぐことはしないようにしました」
確かに長いラリーのガマン比べで優位性を持つこともできていたように見えました。
ケガとの長かった戦いに決着をつけ、以前からの課題に改善の糸口を見出しつつある髙橋選手。明日からの活躍にも期待できそうです。

男子シングルス1回戦
今大会の男子シングルスでの注目株の一人は、この春高校1年生になる奈良岡功大選手(浪岡高1年)です。しかしドローの悪戯か、対戦相手は世界ランキング51位の第1シードでした。
奈良岡功大選手(浪岡高1年) 15-21、14-21 コーシット・フェトプラダブ(THA)
試合の立ち上がりは第1シード相手にも怯むことなく果敢に挑んだ奈良岡選手のモノでした。相手のフェトプラダブ選手には初戦の緊張感と硬さが見られました。とはいえ、一方的な展開だったわけではありません。競り合いの中で、奈良岡選手がやや優位という程度でした。それがちょっとした事で流れが大きく傾き出します。
10-8の場面、申し訳ないことに、その瞬間を見逃してしまったのですが、奈良岡選手は失点をしてしまいます。あと1本でインタバルに入れた場面でした。
10-9。これを契機にフェトプラダブ選手は5連続ポイントを奪い、以後、試合はフェトプラダブ選手のものとなってしまいました。
ただし、それはちょっとしたきっかけでしかなかったかもしれません。あと数日で高校1年という奈良岡選手。技術的には目を見張るものがあっても、シニアと戦うには、多くの課題があることも事実です。だとしてもやはり奈良岡選手のポテンシャルの高さには刮目せざるをえません。
「まだまだ自分には力が足りないです。何がというより全部です。体力、パワー、フットワークなどなど。ちょっとヘアピンに自信はありますが、シニアともなればもっと巧い選手はいくらでもいます。でもシニアで試合をし始めた頃に比べれば、少し自信はついてきました。課題はあっても、勝ちたいと思い続けない限り勝てないと思っているので、その気持ちは持ち続けます。今日の試合では点差を離されてもついていくんだという気持ちを失わずに戦えたことが成果です。ただやっぱり負けたことは悔しい。もっと試合がしたかったです」

女子ダブルス
松山奈未&志田千陽(再春館製薬所) 21-8、21-10
                   シャオ・ジンジン&シュー・インチャオ(CHN)

2015年の世界ジュニア女子ダブルスで3位入賞を果たした松山&志田ペアが再春館製薬所で再結成を果たしました。1年先輩の志田選手を松山選手が追う形。んっ?このパターン、どこかで聞いたことがあります。松友美佐紀&髙橋礼華ペア(日本ユニシス)と同じ?ただし、松山選手は九州国際大付属高で、志田選手は青森山田高出身なのですが。
予備知識のなかったこともあり、この試合はかなり衝撃的でもありました。圧倒的に巧いし、強い!ペアの熟成度も高いと感じたのですが、ほぼ一年近いブランクがあり、ペアとして本格的に練習を始めたのが3月になってからで、ひと月も経っていないとのことでした。今では中国をも凌駕しそうなほどに、厚い層を誇る日本の女子ダブルス。そこに今また楽しみなペアが出てきました。
「課題として感じていることはパワーが足りないということです。しっかり守って、そこから攻めに転じる展開をイメージしていますが、そんなに簡単なことではないです。でも簡単なミスはしないことを心がけています。再出発は始まったばかりで、チームの練習は高校の頃とは比較にならないほど厳しいけど、楽しみな部分の方が多いです。ふたりで元気のいいプレイをすること。コートの中では(後ろに)下がらないこと。どんどんテンションを上げていこうって話しています。これからフィジカル面を強化すること。経験を重ねることで、先輩たちのように世界で戦える強いペアになりたいです」
取材しているこちらも、いつの間にか笑顔になっている、そんな松山&志田ペアでした。

ハードな一日が終わりました。明日は全種目で一気に3回戦までが行われます。選手たちにとっては再びハードな一日となります。そこを勝ち抜くのは誰か?期待は高まります。