公益財団法人日本バドミントン協会

観戦記 12月28日

令和3年度 第75回 全日本総合バドミントン選手権大会

12月28日(火)

男子ダブルス
2
  • 21-13
  • 21-10
0
  • 緑川 大輝(早稲田大学)
  • 町田 侑太(早稲田大学)

第1シードの高野将斗/玉手勝輝は2年前に果たせなかった準決勝進出をかけ、全日本学生準優勝の緑川大輝/町田侑太と対峙した。

1ゲーム目、緑川/町田がスタートダッシュに成功する。レシーブリターンを空いたスペースに送り込み、甘くなったところを町田がスマッシュを沈めて7-2とリードする。この状況を打破したい高野/玉手は、小柄な緑川と町田を左右に揺さぶっていく。これまでの戦いではうまく対応してきた緑川/町田だが、格上の高野/玉手のスピーディーな球回しに攻めの機会をうまく作ることができない。守りにまわることの多くなった緑川/町田は大きくリターンするが、「レシーブで奥に返し大きく回してくる相手だから2人で連続性のある攻撃をしようと話していた。」と言う高野/玉手が攻勢をかける。7連続ポイントで流れを完全に引き寄せ、21-13で高野/玉手が先取する。

2ゲーム目、序盤こそ競るものの、「レシーブが上手く、自分たちが攻めていても全部返してくる相手だったので、攻め切る前にミスしてしまった。」と緑川/町田にミスが目立つ。13-10から高野/玉手が8連続ポイントをあげ、21-10と快勝する。

高野玉手ペアは試合後、「最初から優勝をめざしているのでベスト4は通過点。明日も自分たちらしいプレーで戦いたい。」と優勝への意気込みを語った。


男子シングルス
2
  • 21-14
  • 23-21
0

ナショナルB代表同士の下農走と小野寺裕介が対戦した。年齢は小野寺が1つ先輩の26歳・24歳とお互いに負けられない一戦となった。

第1ゲーム、お互いに点を取り合い、抜けだしたのは下農。「シャトルがコントロールできず、ロブやクリアの高さを使えず低い展開となってしまい、相手の有利なドライブ展開に対応できなかった。」と小野寺のいうように、下農が甘くなったリターンに飛びついて強打で沈めていく。5連続ポイントで13-8と主導権を引き寄せる。小野寺もラリーでチャンスを作ってラウンド側からの渾身のクロススマッシュを放つも無情にもサイドアウト。最後は下農がプッシュを決めて、21-14で先取する。

第2ゲーム、「ロブショットをうまく打てた」という小野寺に対し、「ロブショットの対応に苦戦してペースが落ちてしまった」という下農は、ショットの精度が落ちてスマッシュがサイドアウトするなどミスが目立つ。下農は6-12と苦しい展開になるも、ギアを上げて「ネット前で先手を取って自分のペースでプレーができた」とスマッシュを沈めるなどして盛り返していき、接戦となる。下農は、18-16とするも粘りのラリーを続ける小野寺に対してミスが重なり、4連続失点でゲームポイントを握られるが、ここで小野寺がサービスをネットにかけてしまう。この一本をきっかけに「心に余裕ができた。自信をもってプレーできた」と振り返った下農に流れが傾く。試合終盤の長いラリーでもスピードを落とさず強いフィジカルでスマッシュを打ち切った下農が23-21で初の準決勝進出を果たした。

試合後、下濃は「(今日の試合を)2-0で勝ち切れたのは自信につながった。明日もB代表との対戦になるので、頑張りたい。」と初めてのベスト4入りの喜びとともに意気込みを語った。


2
  • 21-15
  • 21-13
0
  • 竹内 宏気(丸杉)

今年のランキングサーキットで準優勝した奈良岡功大は、初の準決勝進出をかけて、昨日B代表の五十嵐優(日本ユニシス)を下し勝ち上がってきた竹内宏気と対戦した。

第1ゲームの出だし、連続ポイントで5-2と奈良岡がリードするが、「竹内選手が全然動いていなかったので、リードされても良いから大きな展開に持っていった。」と語ったように、その後はクリアーを中心にコートを広く使ったプレーを展開する。竹内のネット前から溜めのあるロブとヘアピンに苦しめられる場面もあり、8-11とリードを許し前半を終える。試合が動いたのは、奈良岡2点ビハインドの12-14の場面。奈良岡の大きいラリー展開でかなり疲労の色が見えてきた竹内の甘くなったリターンを奈良岡がライン際にスマッシュで決める。さらにスピードを上げた奈良岡が連続得点で21-15と先取した。

続く第2ゲームも攻撃の手を緩めない奈良岡が主導権を握る。竹内の切れ味鋭いスマッシュにもしっかり反応して高い位置でリターンして、逆にスマッシュを沈めて連続ポイントを奪っていく。結局は21-11と奈良岡の作戦がハマり、準決勝に駒を進めた。

試合後、奈良岡は「高橋洸士(トナミ運輸)は1ゲーム目様子を見て2ゲーム目から上げてくるタイプだと思うので、1ゲーム目も2ゲーム目も自分から積極的にいきたい。」と対戦相手をしっかり分析し、「ランキングサーキットのリベンジで優勝を目指しつつ、まずは目の前の試合に向けてコンディションを整えていきたい。」と明日への意気込みを語った。


女子ダブルス
  • 保原 彩夏(ヨネックス)
  • 宮浦 玲奈(ヨネックス)
2
  • 21-19
  • 21-18
0
  • 大澤 陽奈(青森山田高校3年)
  • 石川 心菜(青森山田高校2年)

過去に対戦経験があり、お互いに手の内を知っている、保原彩夏/宮浦玲奈と高校生唯一の勝ち残りの大澤陽奈/石川心菜が対戦した。格上の保原/宮浦を相手に、大澤/石川は「何度かやって、手も足も出ず1桁得点だった。今までのことを考えずに絶対に勝つ」という強い気持ちで臨んだ。

第1ゲーム、お互いに点を取り合い、8-8の場面から、保原/宮浦は怒涛の連打で5連続ポイントを奪い、13-8とする。「格上の相手に向かっていった」という大澤/石川は引かずに一歩踏み込んでリターンして好機で決めて対抗する。保原/宮浦は、前半のリードを詰められ、19-19とされるものの、そこから大澤のロブショットがアウト、最後は保原がスマッシュを叩き込んで、21-19とした保原/宮浦が奪う。

第2ゲーム、「昨日までに比べてスピード、球の質が違った。」と大澤が振り返ったよう、保原/宮浦優勢の展開となる。大澤/石川のミスなど5連続ポイントで9-5と保原/宮浦が抜け出す。石川が前で作って大澤が後衛からスマッシュを沈めていくが、宮浦の相手の間を突く小気味よいリターンで攻守を交代させ、「宮浦先輩がうまく作ってくれて打ちやすかった」という保原の強打を引き出していく。終わってみれば、同点まで並ばれる場面もあっても要所を押さえた保原/宮浦が21-19で準決勝進出を果たした。

試合後、大澤は「1点を取れるか取れないかの差を見せつけられた」と悔しさをにじませたように得点差以上の差があったように感じられた。石川は「(この悔しさを)次につなげていきたい。高校3年生になるので、高校選抜とインターハイでの優勝を目指したい」と話した。保原は、「総合でここまで勝ち残るのは初めて、楽しみ。次は簡単には勝てない。ミスをしないようにしたい」と浮足立つことなく話した。


女子シングルス
2
  • 21-17
  • 21-19
0

今年からA代表に昇格しこの1年間で確実に実力をつけてきた髙橋明日香は、昨日仁平菜月(トナミ運輸)とのB代表対決をファイナルで制した郡司莉子を迎え撃つ形になった。

第1ゲームは、髙橋が小柄な郡司を低めのクリアーで揺さぶり、長身を活かした角度のあるクロスカットでノータッチエースを決めるなどしてリードを奪う。バックアウトやネットにかけてしまうなど連続してミスする場面もあったが、積極的に攻める姿勢は崩さない。一方の郡司はギアを上げて髙橋のスピードについていく。勝負が動いたのは髙橋リードで迎えた16-14。ネット際で郡司のミスを誘い、続く17-14でも郡司の苦しい体制からのクロススマッシュがサイドラインを割ってしまう。このチャンスを逃さなかった髙橋が21-17でこのゲームを先取する。

第2ゲーム、1ラリー目から郡司が積極的に攻める。スマッシュがアウトになり先制点は髙橋のものになったが、その後6連続ポイントを郡司が奪う。しかし、「今日のプレーには波があった。」という郡司は、ショットが安定せず、髙橋に連続ポイントで14-11と逆転される。終盤は、郡司がネット際でチャンスを作ってスマッシュを打ち込めば、髙橋は負けじとクロスカットでノータッチエースを取るなどしてお互い1歩も譲らない展開になる。最後は、「強い気持ちを持って1点1点できたので、最後の競った場面でも勝ち抜けたと思う。」と気持ちで戦った髙橋が攻めを貫いて21-19で準決勝進出を果たした。

試合後、髙橋は「目標は優勝だけども、競る試合が多くなってくるので、まずは一戦一戦という気持ちで望みたい。水井ひらり(NTT東日本)とは過去に戦ったことはあるが、今年は国内大会がなく、お互いどういう状態かわからないので、油断せずに相手と一から戦っていきたい。」と答えた。


混合ダブルス
  • 浦井 唯行(丸杉)
  • 清水 望(昭和電工マテリアルズ)
2
  • 21-14
  • 21-19
0
  • 権藤 公平(ジェイテクト)
  • 重田 美空(ACT SAIKYO)

ランキングサーキット5位入賞の浦井唯行/清水望が、今大会で引退の権藤公平と重田美空のペアと対戦した。浦井と権藤は、パートナーが異なるものの、ともに日本代表経験があり、高いレベルでの攻防に注目が集まった。

1ゲーム目、ペアとして一日の長がある浦井/清水(権藤/重田はこの大会に向けて2か月前に結成)がスタートダッシュを決めて、8-2とする。清水が前衛で作り、浦井が後衛の形をしっかりと作り、連続ポイントで12-7、15-8とリードを広げていく。一方の権藤/重田は攻撃の形を作ろうと、早いタッチで前に左右に打ち分けて重田が前に入るも、浦井/清水にローテーションの間を狙われてしまい、連続得点を奪われてしまう。要所を押さえた浦井/清水が21-14でこのゲームを奪う。

2ゲーム目は、重田の緊張がほぐれたのが、前衛での動きがよくなる。権藤の強打からのリターンに重田が飛びついて沈めていく。浦井/清水も負けじと連打で対抗し、一点を争う好ゲームとなる。権藤の気迫のこもったスマッシュのバックアウト、浦井のライン際へスマッシュなどの4連続ポイントで18-16とし流れを引き寄せる。権藤のスマッシュやドライブで18-19と逆転を許すも、最後まで攻撃の姿勢を貫いた浦井/清水が球を沈めて21-19で嬉しいベスト4を勝ち取った。

これまでに浦井は宮浦玲奈(ヨネックス)と組んでいたが、宮浦が女子ダブルスに専念することになったため、ペアを解散。新しいペアを探していて、清水と今年のランキングサーキットからのペアは、「(ベスト4は)素直にうれしい。絶対勝ちます!(浦井)」「混合ダブルスはやったことがなくこのような機会をもらえて、チャンスだと思った。この大会にかける思いは誰にも負けない。自分たちが一番楽しんでプレーしたい(清水)」と強い思いを語った。


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