7月14日(火)~19日(土)に開催されたバドミントンの国際大会「ダイハツジャパンオープン2026」の会場にて、日本バドミントン協会(BAJ)が推進するサステナビリティ・イニシアチブ「Rally for Earth」の特設啓発ブースを出展しました。今回は、その活動の様子とブースに込めた思いをレポートします。
©日本バドミントン協会
なぜバドミントン界がサステナビリティに取り組むのか?
ブースの中央でひときわ目を引く大きなパネルには、「これからもずっとバドミントンができる地球と社会を残そう」というメインメッセージとともに、「未来へ繋ぐ3つの約束」が掲げられました。
バドミントンと地球環境。一見すると結びつきにくいかもしれませんが、実は密接につながっています。その例のひとつが、私たちがいつもお世話になっている「シャトル」。シャトルにはガチョウやアヒルといった水鳥の羽が使われていますが、干潟の減少や気候変動などにより水鳥が暮らす水辺の環境が現在危機に瀕しており、水鳥種の約56%が減少していると言われています。また地球温暖化により、猛暑日は10年間で1.5倍に増加しており、プレーヤーの皆さんにとって熱中症リスクはすでに深刻な問題です。
本ブースでは、バドミントン界が直面する課題を以下の3つのテーマ(CHALLENGES)に分け、来場者のみなさんに向けて発信しました。
01 水鳥・気候変動
水鳥が置かれている現状を説明し、水鳥、自然と人々を守るため、そして熱中症リスクから選手を守るために、私たち一人一人が行う環境アクションについて考えてもらいました。
02 ダイバーシティ&インクルージョン
年齢、性別、性的指向、障がいの有無を超えて、誰もがバドミントンで繋がれる社会へ。女性指導者の割合が26%と低い現状などの課題提起を行いました。
03 人権・ハラスメント
「叩かれて、強くなるわけじゃない」。暴言や暴力、過度なトレーニングなどのハラスメントを根絶し、誰もが安全・安心にプレーできる環境を整えることを目指します。
楽しみながら学び、行動を変えるきっかけに
ブースには、メッセージの一方的な発信だけでなく、来場者が気軽に参加し、当事者意識を持てるような工夫を随所に凝らしました。
パネルの左側には「次の写真のうち、ガチョウ・アヒルはどれでしょう?」といったクイズパネルを設置しました。子どもから大人まで、普段何気なく打っているシャトルの素材について、楽しみながら知っていただく良い機会となりました。また、右側には「水鳥の生息環境を守るために、私たちにできることは?」というテーマで、参加者がシールを貼って意思表示をするアンケートボードを用意し、多くの方にご参加いただきました。
「初めて知ることもあって面白かった!」、「(私たちにできることに関して)今日からすぐにできることだからやります!」などさまざまな反応があり、たくさんの方に、普段親しんでいるシャトルと自然環境との繋がりを感じ、かけがえのない自然を守るためのアクションを考えてもらう機会となりました。
©日本バドミントン協会
さらに、具体的な環境アクションとして、会場内3箇所に「無料給水スポット」を設置しました。来場者にマイボトルを利用していただくことで、大会期間中の使い捨てプラスチック削減に向けた具体的な第一歩を踏み出しました。
未来へ続くラリーを、ここから
今回のダイハツジャパンオープンでのブース出展は、多くのバドミントンファンに「Rally for Earth」の理念を知っていただく貴重な場となりました。
持続可能な地球と、多様性を認め合える平和な社会があってこそ、私たちは大好きなバドミントンをこれからも楽しむことができます。コートの中でシャトルを繋ぐように、未来を守るためのアクションを一人ひとりが繋いでいく。そんな「ラリー」の輪が日本中、そして世界中へ広がるよう、当協会は今後もサステナビリティの啓発活動を力強く続けてまいります。
(期間中にはRally for Earthアンバサダーである栗原文音さんもブースに来ました!)
©日本バドミントン協会
本活動は、日本財団(THE NIPPON FOUNDATION)のサポートのもと、実施しております。