観戦記 12月25日
令和2年度 第74回 全日本総合バドミントン選手権大会
日程 | 種目 | 1コート | 2コート | 3コート | 4コート |
---|---|---|---|---|---|
12月22日(火) | 男子ダブルス・女子ダブルス1回戦 | 第1日目 1コート | 第1日目 2コート | 第1日目 3コート | 第1日目 4コート |
12月23日(水) | 男子・女子シングルス 混合ダブルス1回戦 | 第2日目 1コート | 第2日目 2コート | 第2日目 3コート | 第2日目 4コート |
12月24日(木) | 全種目2回戦 | 第3日目 1コート※ | 第3日目 2コート | 第3日目 3コート | 第3日目 4コート |
12月25日(金) | 全種目準々決勝 | 第4日目 1コート※ | 第4日目 2コート | 第4日目 3コート | - |
12月26日(土) | 全種目準決勝 | 第5日目 1コート※ | 第5日目 2コート | - | - |
12月27日(日) | 全種目決勝 | NHKBSで放送 | - | - | - |
12月25日(金)
男子シングルス
ナショナルAの西本拳太(岐阜県バドミントン協会)にナショナルBの古賀穂(NTT東日本)が対戦した。
西本は今年の6月から練習の拠点を岐阜県に移した。「覚悟を結果で示したい」と強い気持ちで大会に臨んでいる。
一方の古賀は、「フィジカルの強化で今まで勝てなかった相手にも勝てるようになってきた。」
と手ごたえを感じており、いまだ勝ち星のない西本に挑戦する形となった。
1ゲーム目はお互いに点を取り合うも、「(西本選手に)先手を打たれてしまった。」とラリーからの西本のスマッシュに対応できず、
連続失点で12-21と奪われてしまう。中盤からの抜け出し方は、さすが西本選手と感心させられた。
2ゲーム目は、反省を生かした古賀が四隅に打ち分けて相手を崩し、スマッシュを有効打に連続ポイントを重ねていき21-16と奪い返す。
ファイナルゲームも接戦となる。10-12と劣勢から古賀がスマッシュで決めるなど5連続ポイントで流れを引き寄せ、
21-16でベスト4を決めるとガッツポーズで喜びを表現した。
試合後、古賀は明日の対戦相手の常山幹太(トナミ運輸)について、「長い試合になると思う、どちらが我慢できるか。
もともとの目標はベスト4だったが、この結果に満足せずにしっかり1試合やりぬいて勝ちに行きたい。」と意気込みを語った。
一方、準々決勝で悔しい敗退となった西本は「負けてしまって悔しい。
しっかりと受け止めて次に活かしたい。1月からの国際大会でいいスタートが切れるように準備したい。」と語った。
明日古賀と対戦する常山は、小野寺裕介(日本ユニシス)と対戦した。結果としては、21-15、21-8と常山が小野寺を圧倒した。
常山は「(小野寺選手は)同じプレースタイル、ラリーでミスをしないように意識し、自分から仕掛けるようにしたいのがうまくいった。
勝ち上がるにつれて相手のレベルが上がるので、強い気持ちで臨んだ。」と勝因を語った。
女子シングルス
大会連覇を狙う奥原希望(太陽ホールディングス)は初対戦の齋藤栞(ACT SAIKYO)と対戦した。
先に抜けだしたのは、奥原。四隅を突くスピーディなラリーで齋藤を追い込み、8連続ポイントで主導権をしっかりと握る。
齋藤は「自分の得意な上からの球で崩したいと思っていたのですが、なかなか崩れてくれなかった。先に揺さぶられてしまった。」
と世界トップとの差を痛感した。結果は、21-10、21-9と奥原が終始圧倒した。
試合後、奥原は、「明日以降はラリーがよりスピーディに、より長くなるので覚悟していきたい。」と話した。
一方の齋藤は、「ベスト8という結果は素直にうれしい。今後はスピードを上げることを課題として上を目指していきたい。」とさらなる進化を誓った。
長く第一線で戦っている佐藤冴香(ヨネックス)は川上紗恵奈(北都銀行)とのファイナルゲームの接戦をものにした。
明日の対戦相手の奥原希望(太陽ホールディングス)に対して、「1回戦から言ってきたように、まずは1戦1戦という気持ちです。
明日は奥原選手と対戦できる。なかなか戦うチャンスはないと思うので、挑戦者の気持ちで、向かっていきたい。」と語った。
男子ダブルス
ナショナルAの古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)とナショナルBの岡村洋輝(日本ユニシス)/小野寺雅之(早稲田大学)が対戦した。
1ゲームからエンジン全開の岡村/小野寺は低い展開で攻め立てる。小野寺が前衛で作って、岡村が後衛からの強烈なスマッシュを決めて12-6となる。
しかし、ナショナルAとしての意地がある古賀/齋藤が岡村/小野寺のスピードに対応し、丁寧なリターンから攻撃に転じ、盛り返していく。
「パフォーマンスはよかったが、追いつかれてきて、引いてしまって前に入れなくなってしまった」と小野寺が話したように、
古賀/齋藤が攻める機会が増え、20-22と奪われてしまう。
2ゲーム目も1点を争うシーソーゲームになるが、「もう1回の我慢ができなかったり、
しっかり入れないといけないところをミスしたりと簡単に相手に点を与えてしまった」
と岡村/小野寺にミスが目立ち、流れに乗れない。結局はミスが少ない安定したプレーを見せた古賀/齋藤が、21-18で準決勝進出を果たした。
小野寺雅之(早稲田大学)
(NTT東日本)
(トナミ運輸)
(日本ユニシス)
女子ダブルス
中西貴映/岩永鈴(日本ユニシス)が福島由紀/廣田彩花(丸杉Bluvic)が対決した。
1ゲームは、「押されると思ったが、レシーブを教えていけたし、ラリーにもついていけた。相手よりも動く。」
という気持ちに望んだ中西/岩永が試合を有利に進めていき、21-19で奪う。
「相手は手足が長くて独特なプレーでタイミングが違う。」という福島/廣田だったが、苦しい展開からもペースを上げて、
得意とする長いラリーを持ち込んでいく。結局は自力の勝る福島/廣田がファイナルゲームの接戦に制した。
(ヨネックス)
(日本ユニシス)
(北都銀行)
(再春館製薬所)
ミックスダブルス
昨年のファイナリストの渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)と西川裕次郎/尾﨑 沙織(NTT東日本)は安定のゲーム運びで準決勝へと駒を進めた。
これまで動きの固さが見られた金子祐樹/松友美佐紀(日本ユニシス)だったが、コンビネーションもよくなっているように見られた。
ナショナルBの浦井唯行(丸杉)/宮浦玲奈(ヨネックス)を2-0で下した。「改めてバドミントンが楽しい」と松友が笑顔で話したの印象的だった。
志田千陽(再春館製薬所)
篠谷菜留(NTT東日本)
宮浦玲奈(ヨネックス)
(日本ユニシス)